実践事例小学校6年国語1人1台タブレット

絵画鑑賞会を開き、自分の見方・考え方を解説文で伝え合おう

自分の見方・考え方が伝わるように文章構成を考えて、解説文を書く

名画を鑑賞し、自分の見方・考え方を解説文に書く学習をロイロノート・スクールで実現します。

まず、教師から配布された名画を鑑賞し、自分の読み取ったこと・考えたことを付箋のような使い方でカードに記入します。
関係のあるカードはつなげ、順番を入れ替えながら文章構成を考えます。
推敲の際には、カードを提出し、表現の工夫についてみんなで話し合います。鑑賞会では友達と対話しながら解説文を読み、人によってものの見方・感じ方に違いがあることを実感します。
ロイロノートで作った解説文を通して、対話が生まれ、学習が深まります。

長崎市立三重小学校
津田 信教諭

ロイロノート導入のメリット

  • 解説文を書く際にロイロノートのカードを使うことで、文をつなげたり順序を入れ替えたりすることが容易にでき、文章構成を考える際に効果的です。
  • 絵を見る際にはロイロノートの画面をピンチアウトして画像を拡大させることで細かい部分まで見て、より質の高い鑑賞をすることができます。
  • 児童が文章を入力したカードを教師に提出させることで、教師は児童全員の文章をタブレットで確認でき、児童の考えを把握しやすくなります。
  • 発表の際に、デジタルテレビに表示させて説明できます。拡大したり色線を使ったりすることで、児童が自分の言葉だけでなく視覚的にも分かりやすい説明ができるようになります。

実践の目標

  • 表現の効果を確かめたり、工夫したりして書くことができる。
  • 絵から感じたことの中から書くことを決め、全体を見通して事柄を整理することができる。
  • 事実と感想、意見などを区別するとともに、必要に応じて絵の様子を簡単に書いたり詳しく書いたりすることができる。

実践の場面

1. 本時の学習を確かめる

ロイロノートを使って、各自が前時までに作成したカードを見直す。

  • 赤のカード…解説文の主題(最も伝えたいこと)
  • 黄のカード…読み取ったこと(事実)
  • 緑のカード…感じたこと(感想、意見)

上記の3種類に分類して、カードを作成していることを確認する。

2.「表現の工夫」を確認する

説明文「鳥獣戯画を読む」や、「この絵、わたしはこう見る」から学んだことを確認し、自分の見方・考え方(主題)が伝わる解説文にするには、「表現の工夫」を使うとよいことを確かめる。

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3. 文をつなげたり、順序を入れ替えたりして解説文を作成する

ロイロノートのカードに書いた「読み取ったこと(事実)」、「感じたこと(感想、意見)」を見ながら、解説文の主題が伝わるように文章構成を考えたり、「表現の工夫」を取り入れたりする。
ロイロノートを使って文をつなげたり、順序を入れ替えたりしながら解説文を作成する。

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4. 解説文を読み合い、互いの良さを認め合う

2人組で絵を見ながら、作成した解説文をお互いに読み合い、「表現の工夫」が使われている部分とその効果を確認し、称賛し合う。
絵を細かく見る際には、ロイロノートで画像を拡大させて見る。

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5. 解説文で用いた「表現の工夫」を共有する

提出されたカードをもとに、教師が指名した数名の児童が発表し、効果的に用いた「表現の工夫」を学級全体で共有する。
提出されたカードをデジタルテレビに映し、自分が用いた「表現の工夫」に色線を引きながら説明する。

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6. 解説文を推敲する

学級全体で共有した「表現の工夫」をもとに、自分の解説文で用いている表現が効果的かどうか見直し、修正する。

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