実践事例小学校5年図画工作3人1台タブレット

糸のこドライブ

いろいろな角度から作品を構想しよう

友達の作品から思いついたことをロイロノートのカードに記入することで、想像を膨らませて自由な発想を育てます。

教師が電動糸のこで切ったパーツを色々な角度から物をみて、想像を膨らませます。児童が思ったことを紙にまとめて黒板に貼ります。
ロイロノートで教師の作ったポイントを説明していきます。そして、友達の作品を写真に撮り、色々な角度から思いついたことをロイロノートのカードに記入していきます。
また、自分が切った作品についても、想像をしたことをカードに記入します。最後に、色を塗って作品を仕上げます。

栃木市立栃木第四小学校
鈴木 香代子教諭

ロイロノート導入のメリット

  • 写真に撮ってカードを何枚も作り、角度をかえながら作品を見ることができたので、いろいろな角度から考え、想像を膨らませることができました。同時にその場でメモを記入していくこともできました。
  • 話し合ったことをロイロノートに保存しておくので、その場で振り返り、確認することができました。
  • 教師がロイロノートで作った説明をしたあと、児童の活動でキーワードとなることは、電子黒板に表示しておきました。
    児童が話し合いをしている最中に、電子黒板を見ることで、活動に大切なことを確認することができました。
  • 字を書くことを苦手とする児童は、自分の意見は録音してメモとしてすぐに取っておくことができました。
    また、プリントよりも大きい字が書けるので、ロイロノートだと普段の記述よりもたくさん書いていました。

実践の目標

切った形をいろいろな角度からみて友達と話し合うことにより、想像を広げて自分なりの美しさを考えることができる。

実践の場面

1. 本時の活動の確認する

教師が電動糸のこで切ったパーツから想像を膨らませる。
児童の机の間をまわりながら、いろいろな意見を出させた。

2. いろいろな角度から想像することを確認する

ひとつの角度から想像するのではなく、いろいろな角度から物をみて想像の幅を広げる。
4つの角度からひとつの作品をみて、思ったことを紙にまとめて黒板に貼った。
ここで十分に想像の翼を広げておく。

3. 友達との話し合いでポイントを伝える

ロイロノートで教師の作ったポイントを説明していく。
大切なキーワードは、児童が活動中に確認できるよう、電子黒板に写しておく。
聞くことよりも見ることの方が得意な児童に対しての配慮にもなった。

4. ロイロノートを使用して想像したことを記入していく

友達の作品を写真に撮り、いろいろな角度から思いついたことをロイロノートに記入していく。
3人組だと一人ひとりが話し合いに参加しやすい人数だった。
とても真剣に話し合いに取り組み、いろいろな意見が出た。

5. 自分の作品から想像したことを書く

自分の切った作品をみて、想像したことをロイロノートに記入する。
友達の話し合いで記入したことを参考にして書く児童もいた。

6. 作品を作りあげる

児童は主となるモチーフから想像を広げ、おもいおもいに色をぬり、世界にひとつしかない作品を作り上げていった。
鑑賞の時も一人ひとり、お気に入りの角度で写真を撮って鑑賞し合った。