実践事例中学校2年1人1台タブレット

美術

「形と色の挑戦」(抽象形)


京都市立向島中学校
太田 美佐和教諭

抽象形を探す過程で、抽象形への理解や見方、感じ方を深めます。

本単元は、美術の中でもとりわけ解釈の難しい抽象絵画です。
本時は、実際に生徒が抽象画を描く前段階の授業として位置付いており、抽象形というものはどういうものか、理解を深めることをねらいとしています。
まず、作品鑑賞を通して、大まかな概要を把握します。
次に写真や絵画から抽象形と思われる箇所をiPadで写真に撮り、根拠を示しながら説明します。
本時は図書資料の関係から図書館を利用したことで、現在京都市で進めている図書館活用の取り組みとICT利活用のハイブリッド型の授業となりました。


ロイロノート導入のメリット

  • 資料の撮影、保存、共有、発表という一連の流れをロイロノート・スクール1つで完結することができました。
  • 直感的に操作できるため、特別な指導をしなくても、生徒が進んで工夫できます。
  • 手軽に使えて、トラブルがないため、継続して使いたくなりました。

実践の目標

  • 写真や絵画の中の「美しい抽象形」を探すことができる。
  • 感情を表す言葉から連想する抽象形を分類することができる。
  • 活動を通して、抽象形への理解や見方、感じ方を深めることができる。

実践の場面

1. 抽象形についての概要を把握する(前時)

抽象絵画の始祖と言われるカンディンスキーやモンドリアンの作品鑑賞を通して、大まかな概要を把握する。

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2. 図書資料から抽象形を探す(ここから本時)

あらかじめ、生徒が探しやすいように関連図書を並べて置いておく。
個人で図書資料(写真や絵画)から抽象形を探し、ロイロノート・スクールのカメラ機能で写真を撮る。ここで、具象形を選択しないよう促す。写真成果物は提出機能で提出させる。

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3. 撮影した写真を言葉で、分類グループ発表

場面2で撮影した抽象形の写真を「感情を表す言葉」で分類する。分類した写真カードをつなぎ、グループ内で発表し合う。感情を感じる根拠を示しながら説明するよう留意する。

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4. 各グループの代表を選出

各グループで代表発表者を選ぶ。すべての発表内容が提出されているので、生徒アカウントからもアクセスできるように権限を解放し、自由に閲覧・相談し合えるようにした。

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5. クラス発表を行う

生徒用iPadを回収し、教員機でロイロノート・スクールにログインし、自分のグループの資料を選んで全体発表を行った。

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