実践事例小学校6年1人1台タブレット

社会

三人の武将と天下統一


ノートルダム学院小学校
松谷 如雪教諭

ロイロノート・スクールで三人の武将の違いをプレゼンし、シンキングツールを使って内容を評価し合います。

本時までに、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の政治や生涯を学んできました。
その集大成として、三人の武将の違いを自分なりに分析し、「誰が一番天下人としてふさわしいのか」についてプレゼンテーションを行いました。
聞き手はプレゼンを評価し、その内容をロイロノート・スクールのカードに記入します。それをシンキングツールのPMI(表)に並べて発表者に返します。
聞き手からの評価を知ることで、発表者は伝え方について振り返ることができました。


ロイロノート導入のメリット

  • 少数意見を拾い上げ発表させることで、授業に広がりが生まれました。
  • 児童が意見を共有し考えることで、主体的な学びが実現できます。

実践の目標

  • 聞き手を意識して、自分の意見を伝えることができる。
  • 人の意見をもとに、自分の考えをさらに練り上げることができる。

実践の場面

1. ルーブリックで評価項目を確認し、発表内容を確認する

前時に児童はKeynoteを用いて、スライド5枚前後のプレゼンを制作している。
本時は制作したスライドをもとにプレゼンを行う。前時に提示した評価のルーブリックを確認する。どうすれば上手に伝えられるかを考えながら、自分のプレゼンを見直す。
本校では、英語の授業でプレゼン活動を多く取り入れているため、そうした活動をする際には、英語発表のときのルーブリックを思い出すよう声をかけている。

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2. 聞き手を意識して発表する

三人の武将の違いを明確にしながら、自分の意見を伝える。
良いプレゼンには、良い聞き手が必要であるため、聞き手はうなずいたり、あいづちをうったりなどの反応を発表者に示しながら聞くよう指導している。

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3. PMI(表)に評価を記入し、カードを発表者に送る

プレゼンが終わった後、感想をPMI(表)に書き込む。ルーブリックで示した内容意識した感想を想定していたが、実際にはまだまだ難しい様子である。感想を書いたPMI(表)を発表者へ送る。自分の手元にクラスメイトからの感想が来ると、嬉しそうに、また真剣にカードを読み込んでいた。

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4. 聞き手の意見を参考に、自分のプレゼンを改善する

手元に届いたPMI(表)を見ながら、プレゼンの修正を行う。どこが評価されて、どこが評価されなかったのかを客観的にとらえ、改善につなげる。一人ひとりが自己内対話を繰り返しながら取り組むことができた。

5. 発表をもう一度聞いて、本時の学習を振り返る

全体の前で、修正したプレゼンを行う。時間の関係上、数人の発表となったが、それぞれにに工夫がなされていた。良い学び合いの時間となりました。