実践事例中学1年1人1台タブレット

国語
詩「夕焼け」を題材に話す


立命館守山中学校・高等学校
犬飼 龍馬教諭

ロイロノート・スクールで作った「読み深めカード」で予習することで、読解力がアップし、自ら学ぶ意欲が上がります。

吉野弘の詩、「夕焼け」を、授業の前に予習の観点が示されている「読み深めカード」を使って自宅で予習をさせます。
予習してきたことをもとに、登場人物の中で一番批判されるべき人物について、ディスカッションを行います。
生徒は自分の発言をキーワードにして、ロイロノートで提出します。そのキーワードをロイロノートの画面で繋げていくことで、ディスカッションをしながら生徒全員のポートフォリオが出来上がっていきます。


ロイロノート導入のメリット

  • 「読み深めカード」は、予習とディスカッションをするのに必要不可欠なツールですが、以前は何枚にもわたる小さな紙として作っていたので、すぐに床に散らばってなくなるやっかいな学習材でした。しかし、ロイロノートのカードで「読み深めカード」を作成することで、以前のやっかいさはなくなり、生徒に一斉に配布することができるようになりました。
  • 発言をする生徒が特に強調したいキーワードを、ロイロノートでプロジェクターに写し、全生徒に視覚で明示できます。
  • ディスカッションのキーワードがロイロノートで提出されるので、ディスカッションをしながら教員は発言者のキーワードをロイロノートでつなげて、リアルタイムにポートフォリオを作成できます。
  • 授業でできあがったポートフォリオを、教員が生徒にロイロノートで配布します。生徒はそれをもとに、自宅でさらに考察を深め、ロイロノートでその日のうちに提出できます。

実践の目標

  • 登場人物の中で一番批判されるべきは誰かについて、キーワードを明示して話す。

実践の場面

1. 予習の観点を「読み深めカード」で説明する

授業の前時間に、予習の観点を説明する。
「読み深めカード」という、教員が開発したカードに予習の観点が示されているので、それを生徒が見て、自宅で考察してくる。

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2. ロイロノートで「読み深めカード」を配布する

「読み深めカード」を使って、生徒は自分でカードをめくりながら考察をする。
以前は小さな紙のカードとして生徒に配布していたが、現在はカードをロイロノートで配布している。

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3. 生徒が自宅で予習をしてくる

生徒はロイロノートで配布された「読み深めカード」を使って、自宅で予習ノートを作る。
その際、教員がYouTubeにアップした予習のポイントを参考にするなどして、予習時間を2時間とって勉強することになる。
生徒はその予習をもとにディスカッションをするので、自宅での予習時間から授業時間まで、真剣に取り組むことができる。

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4. 授業中にディスカッションをする

自宅で予習してきたことをもとに、ディスカッションを行う。
自分が予習してきた成果を発揮するため、積極的にディスカッションを行う姿勢をとる生徒が多い。

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5. キーワードを提示する

生徒は発言の前に、自分の発言をキーワードにしてロイロノートで提出する。
教員はロイロノートを使って、指名する生徒のキーワードを瞬時にプロジェクターで拡大する。そうすることで、生徒全員に発言者のキーワードを視覚として明示できる。
さらにそのキーワードをロイロノートの画面に残し、次々とつなげていくことで、ディスカッションをしながら生徒全員のポートフォリオが出来上がっていく。

6. ディスカッションの振り返りをする

授業で出来上がったポートフォリオを、教員がロイロノートで配布する。
生徒はそれをもとに、自宅でディスカッションを振り返る。
そうして、さらに深まった考察をロイロノートに書いて教員に提出する。

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