実践事例小学校6年2人1台タブレット

社会
持続可能な社会の実現に向けて


大阪教育大学附属平野小学校
滝沢 知之教諭

ロイロノート・スクールを用いて、風力発電の取り組み方や解決策について考え、自分の考えを持つ力を育てる授業を展開します。

まず、風力発電についての資料を読み、「日本で風力発電を扱うべきか」というテーマに対して、自分の意見を考えます。自分の意見をロイロノートのカードに書いて提出し、回答を一覧表示して児童全員で共有します。次にメリットとデメリットが読み取れる資料を配布して、様々な立場から風力発電について考えることで、環境問題の対策についての難しさが理解できます。
自然エネルギーはこれから必要であることを全体で確認して、そして児童同士で話し合いをし、反対の人もこれならば取り入れてもいいという、誰もが納得できる風力発電の取り組み方、解決策について考えます。
最後に、授業の感想を書いて振り返ることで、持続可能な社会のあり方について、自分なりに考えを持つことができるようにしました。


ロイロノート導入のメリット

高学年になってくると、手を挙げることを恥ずかしがるので、児童が何を考えているのか教員と他の児童に伝わりにくいことがあります。ですが、ロイロノートを使用することによって、教員も児童も全員の考えを理解でき、話し合い活動を活性化させることができました。

実践の目標

風力発電について様々な立場から考えることで、環境問題の対策についての難しさを理解し、解決策を考えることができる。
そして、持続可能な社会のあり方について自分なりに考えを持つことができる。

実践の場面

1. 前時の学習の振り返りをする

今回の授業までに学習した内容を、座席表をもとに振り返って、本時までの流れを確認する。

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2. 資料から気づいたことを発表する

現時点で、風力発電は世界に比べて普及していないという内容が読み取れる資料を配布する。

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3.「賛成」・「反対」・「どちらでもない」を選び、理由を発表する

「日本で風力発電を扱うべきか」というテーマについて、自分たちの考えを、理由とともにロイロノートのカードに書いて、教員に送る。
児童のカードが集まったら、一覧表示をして電子黒板に全体の考えが映し出されるようにする。

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4. 資料をもとに、風力発電の導入を様々な立場で考える

風力発電のメリットとデメリットが読み取れる資料を配布して、「誰の立場で賛成・反対か」を意識して、全体での話し合いを進めていく。
誰の立場に寄り添って考えているかということをロイロノートのカードに書いて教員に送る。
集まった児童のカードを一覧表示し、電子黒板に映し出す。

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5. どうすれば納得のいく結論がでるか話し合う

自然エネルギーはこれから必要であることを全体で確認する。その上で、反対の人もこれならば取り入れてもいいという、誰もが納得する風力発電はどのようなものか考える。

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6. 授業の振り返りをする

授業時間を通して、どのように感じたか、それぞれの感想を書く。書いたものは印刷し、次の時間の最初に配布する。

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