実践事例 > 高等学校1年 > 体育 > 1人1台タブレット

陸上競技(100m走)目標0.1秒更新

有言実行、自分自身で決めた目標タイムを出す

己を信じ、考え、繰り返す。そして有言実行。

陸上競技の短距離走を学んで今回が5回目(2時間続きなので9、10時間目)になります。
50m走の計測から始まり、スターティングブロックを使ったスタート練習や中間疾走、フィニッシュの練習、またはリレーも行ってきました。
本時は最後の授業ということで、目標タイムを自分自身で決め、ロイロノートで教師及びクラスメイト達に示し、その後動画を上手く使いながら今までの総復習を行い、記録の向上を目指すということを目標に授業を展開しました。



日本大学三島高等学校・中学校
水口 透教諭


ロイロノート導入のメリット

・目標記録などを教師及び生徒達全体に公言することは意欲の向上につながる。
もちろん配慮すべきこともあるため、慎重になる必要もあるが、教師の言葉掛け一つで大きく展開を変える事が出来る。

・今後は導入の段階で記録を伸ばすための方法などをプレゼンさせても面白いかもしれない。



実践の目標

今まで学んできたことを、最後の1回の計測で結果として出せることで達成感を味わってほしい。
ただ、当然一生懸命努力したのに結果が出ない生徒もいる。
その生徒達には「目標の設定は高すぎていなかったか、意識しすぎて動きが硬くなっていなかったか、しっかり努力していたかなど理由をきちんと理解させ、次への意識を高めさせたい。
動画を使うことで自分自身を客観視し、修正努力し、そして成長を確認してほしい。



実践の場面

1. 過去のベスト記録の確認及び目標設定

過去の記録を確認し、よく考えたうえで目標タイムを設定し、ロイロノートで教師及び仲間たちにも公開する。
仲間にも公開することで自分自身を奮い立たせることができる。



2. グループ練習をする

3人または4人のグループになり、動画を有効に使いながら反復修正を繰り返す。
スタート練習を徹底的に行うグループや、中間疾走のリズムを崩さないようにフォームを確認するグループ、その他お互いに撮影した動画を見て分析していた。
見本となる動画をサイトから見つけて自分自身のフォームと比べる生徒もいた。



3. 100m走の計測をする

タイムの近い生徒同士でペアになり、100mの計測を行った。
前回の計測時にはスタートと同時に頭を上げてしまう生徒や、中間疾走でリズムが崩れ、諦めてしまう生徒、更にはフィニッシュを流してしまう生徒が複数名いたが、今回はほぼ全員の生徒が自分の目標に向かってやり切る事ができた。タイムが上がった生徒の笑顔は最高である。小さなことかもしれないが努力が結果に表れた瞬間であることは間違いない。



4. 記録の確認及び反省をする

全体で25人中20人の生徒が記録更新できたことを発表し、努力の成果をたたえた。また、更新できなかったことでマイナスな気持ちにならないような声掛けをした。
その後ロイロノートで目標記録との比較、自己分析をさせ、教師に送るよう作業をして終了した。