生徒にとっても、先生にとっても、便利な道具です。
文法単元を説明した上で、ロイロノート上で最近の入試問題を解きます。
紙の教材だと、改訂されるまでに何年もかかり、出題された時期と問題を解く時期でタイムラグが生じますが、ロイロノートならば、手軽に最新の入試問題を生徒に解かせることができ、共有の資料箱でシェアすることで、授業担当だけでなく、全校舎で共有することが簡単にできます。
また、全員の答案を回収できるので、誰がどんな所につまずいているか把握することができます。


松本先生
ロイロノート導入のメリット
- クラス全員の理解度を把握することができる。
- 時間短縮と効率化を図ることができる。
- 教務指導力向上に役立つ。
実践の目標
- 名詞・冠詞・代名詞について、入試でよく出題されるポイントがどこにあるのかわかること。
- 最近の入試問題に触れ、理解してインプットした知識がきちんと問題演習でアウトプットできるか確認すること。
実践の場面
1. 文法内容の説明・確認
名詞・冠詞・代名詞は単発の知識問題として、選択問題や正誤問題でよく出題されます。
説明用のプリントを配布して、大切な場所がどこなのか、特に出題されやすいポイントは何なのかを解説していきます。
説明用プリントは、家に帰った後も何度もくり返し復習確認してもらう必要があるので、紙で配布しています。

2. 説明と問題演習のくり返し
この単元は細かな知識がたくさん出てくるため、全部を説明してから一括して問題演習すると、知識の定着が難しいので、説明を細かく区切り、ある程度のかたまりを説明してから、その範囲の問題演習をするというパターンをくり返します。

3. 最近の入試問題で、どう問われるかを確認する
説明直後に最近の入試問題を解きます。選択肢の見極めを含め、空欄の前後を見る必要があるのか否かなど、問題を解く上で重要なポイントを問題解説の際に指導します。
テキストの問題は、名詞・冠詞・代名詞の総合問題になっているので、一通りすべての説明が終わった後に解いてもらいます。

4. 本番さながらの真剣さ
毎授業で、説明の直後に問題を解くことが生徒たちはわかっているので、説明を聞く時も真剣です。
皆、聞きながら覚えようとしています。そのため、解く時は原則、説明用プリントを見ないように指導しています。

5. 答え合わせ
ロイロノート上で、ペンの色を変えて丸つけをします。
事前に説明してありますから、解説は簡潔にします。紛らわしい選択肢や気をつけるべきポイントのみ、触れていきます。

6. 丸つけの後は
丸つけの終わったカードは、先生宛てに提出してもらいます。
一人ひとりの採点済の答案が集まりますので、誰がどこで、どんな間違え方をしたのか把握できます。正答率の低い問題があれば、先生の説明が不十分だったことになりますので、次に同じ単元を教える時には修正を図ります。
時間がある時は、授業の理解度や重要と思った内容を振り返りシートに記入してもらいます。
