実践事例高等学校2年コミュニケーション英語Ⅱ1人1台タブレット

音読を完成し、表現してみよう

速音から表現へ(リプロダクションと英作文へ)

音読と速読(速音)を組み合わせることで集中力を高め、学習内容が定着する授業法を実践しています。

まず、生徒に音読用と書かれたカードをロイロノートで配布します。そのカードに書かれた英文を1分間で150語から200語音読できるよう練習を行います。
次に、提出用と書かれた英文のカードを生徒に配布します。音読練習後、提出用のカードを見ながら音読をし、録音します。それから、生徒に英作用と書かれたカードを配布します。そのカードには、音読練習用と提出用の英文の日本語訳が書かれています。文法や構文の箇所に英語を書き込み、英作文を作成します。作成した英作文を教師に提出し、教師はその場で添削して返却します。
生徒は教師から直されたところを確認し、自分のノートに再び英作文を書き込み、直された箇所を修正します。

多治見西高等学校
若山 典生教諭

ロイロノート導入のメリット

  • 講義型の授業よりも生徒の集中力が上がり、課題に取り組むようになりました。
  • 進研模試での英語の偏差値、特に表現力が飛躍しました。
  • ロイロートでは提出の状況が一目瞭然なので、提出した生徒の課題をその場で比較し、全体で共有することができました。

実践の目標

  • 音読を徹底し、学習した英文の完全習得を目指すことで英語の運用能力が向上し、その結果模擬試験の偏差値もあがる。
  • 下手な多読を行うことよりも英語の実力があがることを体験する。

実践の場面

1. 音読を行う

まず生徒に音読用と書かれたカードをロイロノートで配布する。
生徒は配布され英文をネイティブスピーカー並みに1分間で150語から200語を音読できるよう、15~20分間音読の練習を行う。かなりハードルが高いが、生徒の意欲と集中力がかなり高まる。
また、時間内に音読するために練習を繰り返すので、音読の回数も自然に増える。

2. 提出用の英文を音読し、録音する

音読練習用の英文が書かれたカードと一緒に、提出用と書かれた英文のカードを生徒に配布する。
音読練習後、提出用のカードを見ながら、練習で鍛えた累積を駆使して一発で録音を行う。自分の弱点はどこにあるのか(回数不足か、類推力不足か、暗記の仕方か)ということに気づかせるため、ここでは録音時間はあえて設定しなかった。

3. 英作文を作成する

生徒に英作用と書かれたカードを配布する。
そのカードには、音読練習用と提出用の英文の日本語訳が書かれてある。英語のターゲットである文法や構文の箇所に英語を書き込み、英作文を作成する。
この作業を行うことで、どのように英語を定着させればよいかを再確認させる。

4. フィードバックを行う

生徒は作成した英作文を教師に提出する。英作文の作成には生徒の英語力によって時間差がかなりあるので、返却されてきた英文をその場で添削し、返却することにした。
生徒は教師から直されたところを確認し、自分のノートに再び英作文を書き込み、直された箇所を修正する。
また、英文を録音して提出する課題については、発音をチェックして次の授業で返却をする。