実践事例中学校2年英語2人1台タブレット・4人以上1台タブレット

Unit3 「Career Day」

協同作業で深まるアクティブラーニング

ロイロノート・スクールを活用して、生徒が『主体』となって行うアクティブなコミュニケーション活動を実現します。

ある1枚の写真を生徒にロイロノートで送信し、その写真の状況について英文をグループで考え、発表させます。生徒が発表した英文の中から1つを選び、それを本日のトピックスにして、自分の意見をペアで1分間伝え合い、それをロイロノートのビデオで録画します。
次に、あらかじめ、2つの英文を4つに分け、それぞれをロイロノート・スクールのカードで作成しておいたものを生徒に配布します。生徒はグループで意見を出し合いながら正しい英文になるようカードを並び替えて、正しい英文を2つ完成させます。出来たら並び変えたカードを教師に送り返し、全員で正しい順番になっているかどうか確認します。
そして、職場体験前に担任の先生から「将来の夢や好きなこと、興味のあること」などについて質問を受けるという場面設定の中で、自分が将来やりたいことや夢について、理由や説明を付け加えて担任の先生に伝えるという活動を、一方が先生役、もう一方が生徒役となって行います。ロイロノートのビデオで録画し、後で振り返りに活用しました。

京都市立東山泉小学校・中学校
吉川 まり教諭

ロイロノート導入のメリット

  • 授業のための資料作りが簡単で早くできました。また、紙ベースで行うよりも生徒も処理が早く、思考の速さと処理が連動することでよりよりアクティブに思考が働くことより活動量が増しました。
  • 録画機能と映像をその場ですぐに見られることで、生徒の意欲・モチベーション・積極性へとつなげることができました。
  • タブレット操作への興味と学習への意欲の双方が増しました。また、タブレット操作をする場面とそうでない場面とのめりはりをつけることができました。

実践の目標

  • 生徒たちが作成した英文の中から1つを選び、『本日のトピックス』にして、それについて1分間ペアで自分の意見を伝え合うことができる。(Chat活動)
  • 自分が将来やりたいことや夢について、理由や説明を付け加えて伝えることができる。

実践の場面

1. 写真から連想する状況を英文にする

ある1枚の写真を、教師のタブレットから生徒のタブレットへ送信する。生徒は送られてきた写真の状況について不定詞(名詞的用法)を主語にして「To ~is ….(~することは…だ。)」という英文をグループで作成し、発表する。またそれらの英文が正しいのかどうか全員で判断し、正しい表現を学び合う。

2. チャット活動をする

生徒が作成した英文の中から教師がひとつ選び、それを本日のトピックス(「To make many friends is important.」)にして、あなたはそのことについてどう思うか、という問いについて自分の意見をペアで1分間伝え合うチャット活動を行う。チャットをしている様子をロイロノートで動画として撮影し、全員でいくつか見て、今すばらしい会話を2点ほどピックアップし、全員で聞いて確かめ合った。
教師があらかじめ決めたトピックスを扱うのではなく、生徒が考えた英文をトピックスにすることで、生徒のモチベーションを高めることができる。それとともに、現在の英語活動で求められている『その場で考え、話す』という場面作りをすることができる。

3. ロイロノートで英文作成

教師はあらかじめ、2つの英文を4つに分け、それぞれをロイロノートのカードで作成しておく。4枚のカードを教師のタブレットから生徒のタブレットへ送信する。
生徒は、グループで配られたカードを並び替えて、正しい2つの英文を作成し、教師のタブレットへ返却する。ロイロノートの比較機能を使い、間違いの英文と正しい英文とを並べ、英文の意味や流れからどちらが正しいかを判断させる。
正しく並び替えると、ある有名人が幼い頃に描いた夢になるような英文を用意し、このあと行う「夢を語る」という本時の目標へ繋がるようにした。

4. 有名人の夢を知る

並び替えた英文に続きがあることを生徒に伝え、ロイロノートで作成した夢の続きの英文を教師のタブレットで生徒に提示する。全てを読んだあと、これが誰の夢であるのかを答えさせる。ロイロノートのウェブ機能で取り入れた有名人の写真を生徒に見せる。

5. 自分の夢や興味のあることについて語る

「職場体験前に担任の先生から自分の夢や興味のあることについて質問を受ける」という場面設定をし、ペアで先生役と生徒役になり、それぞれ相手に質問したり、夢を語ったりする練習をする。単に夢を語るのでなく、そこに必然性を加えるために、場面設定をしっかりするようにした。

6. 先生役と生徒役で「夢」について語る

ペア練習のあと、ロイロノートのビデオ機能で二人の会話を録画する。録画が終わったら、すぐに教師のタブレットに送信し、全員で発表を見合う。
お互いの会話を見合うことで刺激となり、また別のペアのよい発表を聞いて学習をすることで、自分にない表現を次の活動に生かそうとする動機づけとなる。