実践事例大学1年言語と文化1 (フランス語)1人1台タブレット

所有の有無を言う

「~を持っている、持っていない」の表現を学習する

ロイロノート・スクールを活用し、フランス語の「所有」に関して、口頭で質疑応答ができるようにする授業を展開します。

まず、友人の有無、兄弟・姉妹の有無に関する会話文を学習します。そして、モデルとなる会話文の音読をし、音声認識機能を使って、ロイロノートのカードに口述で記述します。記述ができたら学生は教師へカードを送信。教師は学生から送られてきたカードの中から数名の解答を選択し、教室のスクリーンに表示します。全員で解答を確認し合い、間違いをその場で修正をしました。
次に、日用品の有無について、質問文を反復練習し、質問に対する応答文を作り、先ほどと同じくカードに記述し、教師へ送信します。そして全体で数名の学生の解答を確認し合います。
最後に、動詞「avoir」の適切な活用形を空欄に記入する問題と、疑問文に対する応答文を記入する練習を行いました。十分な時間がなかったため、事前に教師が用意しておいた解答をスクリーンに表示し、全体で解答の確認を行いました。解答を全体で音読し、学生は解答と自分の答えを比較しながら正誤を確認して本時のまとめとしました。

千葉工業大学
大久保 政憲教授

ロイロノート導入のメリット

カードを学生たちに配布し、音読練習、会話練習、文法チェック用練習問題を各自に実践させ、学習結果をクラス全体で確認することで、個別指導と集団指導をスムーズに連携することができました。
そのため、クラス全体に偏りのない学習効果を得ることができました。

実践の目標

所有に関するフランス語の質問を理解し、これに対して、正しい発音で的確に応答することが出来るようにする。
また、表現を裏付ける文法事項を理解する。

実践の場面

1. 会話文を口述で記述する

まず、友人の有無、兄弟・姉妹の有無に関する会話文を学習する。そして、モデルとなる会話文のうち、下記の部分を音読する。

Julien: Est-ce que tu as des amis à Paris ?
Lucie: Non, pas encore. Mais j'ai un frère à Paris. Il est marié.

タブレットのiOS音声認識機能を使い、ロイロノートのカードに口述で記述する。 記述ができたら学生は教師へカードを送信する。

2. 解答を全体で確認する

教師は学生から送られてきたカードの中から数名の解答を選択し、ロイロノートで一覧表示する。それを教室のスクリーンに表示し、同時に学生たちにも画面配信をした。全員で数名の学生の解答を確認し合い、間違いをその場で修正した。
(*図の緑の背景を付けた文が学生の口述による記述)

3. 小会話の練習を行う

次に、日用品の有無について、以下の質問文を反復練習する。

Tu as un cahier ?
Est-ce que vous avez une moto ?
Tu as un vélo ? ― Oui, ...
Est-ce que vous avez un stylo ? ― Non, je ...

質問に対する応答文を作り、それぞれタブレットのiOS音声認識機能を使い、ロイロノートのカードに口述で記述する。
記述ができたら学生は教師へカードを送信する。

4. 解答を全体で確認する

実践の場面2と同じく、教師は学生から送られてきたカードの中から数名の解答を選択し、ロイロノートで一覧表示する。
それを教室のスクリーンに表示し、同時に学生たちにも画面配信をした。全員で数名の学生の解答を確認し合い、間違いをその場で修正した。

5. 文法の練習を行う

動詞「avoir」の適切な活用形を空欄に記入する問題と、疑問文に対する応答文を記入する練習を行った。
これは音声入力ではなく、ロイロノートのカードに、キーボード、あるいは手書きで記述をするよう指示した。

6. 解答を確認する

授業内の時間が残り少なかったため、事前に教師が用意しておいた解答をスクリーンに表示し、全体で解答の確認を行った。
解答を全体で音読し、学生は解答と自分の答えを比較しながら正誤を確認して本時のまとめとした。