実践事例高等学校1年数学1人1台タブレット

2次関数 文章題

ロイロノートを用いた事前学習の定着

事前学習に方向性を与えることで、取り組みやすくなり、数学が身近に感じられる授業を展開します。

授業前に、教科書や配信されたプリントを読んで学習内容を把握します。その際、例題、教科書の練習問題に取り組み、どこが重要なのか、なぜ重要なのかを考えます。その後、事前学習を記述したノートを提出させます。
授業の中で、事前学習の際、生徒個々が重要だとチェックしてきた部分が、授業でどのような扱いになっていたかを確認します。今回の授業では、重要項目の「定義域」をどのように扱っていたのかを確認させました。そして、授業で出てきた「定義域」について、なぜ考えなければならないのかを振り返ります。そのあと、小テストを行い、問題が解けたら、教師のタブレットに提出するようにしました。提出した解答jは全体の前で表示し、共有します。
本時のまとめとして、なぜ「定義域」について考えなければならないのか、について確認した重要項目を、意識して取り組めたか振り返っていきました。

駒込中学校・高等学校
田中 辰樹教諭

ロイロノート導入のメリット

  • 予習の助けになるようなプリント等の配信がすごく楽なので、時間を節約できました。
  • 生徒の取り組みを事前に確認することができるので、出来ているところ・出来ていないところを押さえた授業の構成を考えることに役立ちました。

実践の目標

  • 事前学習をした時、しなかった時の理解度の違いであったり、配信された解説等を読んで、どのように予習を行ったら良いのか、どのようなポイントを注意しているのか等を振り返り、生徒それぞれが自分の力として取り込むことができる。
  • 将来、ガイドを与えられなくなっても自分の力で事前学習を行えるように、事前学習→授業の流れを身に付けることができる。

実践の場面

1. 事前学習を行う

教科書および、配信されたプリントを読み、学習内容を把握する。
例題、教科書の練習問題に取り組み、どこが重要なのか、なぜ重要なのかを考える。

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2. 事前学習を提出する

事前学習を記述したノートを提出する。
授業前に回収することで、授業の構成に役立てることができる。

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3. 事前学習についての授業を受ける

授業では、問題文の読解から解答に至るまでの流れの解説はもちろんだが、この単元で見落とす傾向にある「定義域」の存在の重要性について、考察を行った。事前学習の際、生徒個々が重要だとチェックしてきた部分を振り返りながら、授業で「定義域」をどのように扱っているかを確認させた。

4. 重要項目について考察する

授業で出てきた重要項目について、なぜ重要なのかを振り返る。
今回の授業では、なぜ「定義域」について考えなければならないのかを振り返り、「定義域」で学ぶ重要項目を、生徒たちに確認させた。

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5. 小テストを行う

ロイロノートで配信した問題用紙に直接書き込みをする形式で小テストを行う。問題が解けたら、教師のタブレットに送信し、提出する。
提出された解答を全体の前で一覧表示するので、クラス全員に見られるという緊張感が生まれる。

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6. 小テストの振り返りを行う

なぜ「定義域」について考えなければならないのか、について確認した重要項目を、意識して取り組めたか振り返る。
事前学習→授業→小テストの流れの中で、重要項目への意識が生徒の中に残れば、成功である。今回の授業は、「定義域」への意識が残れば、意義のある授業、ということになる。

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