ロイロノート・スクールで各自の考えを共有し、話し合う活動を通して、学習内容の理解を深めることができます。
まず、教師は黒板にめあてと、球体のきまりについて3項目書き出す。それぞれの項目にある空欄について各自考え、ノートに書き込みます。空欄について、グループに分かれて話し合います。
話し合いがまとまったら、グループの代表者が自分のカードに「きまり」を入力し、教師に送信します。各グループの代表者は、話し合った内容を発表し、全体で空欄に当てはまる内容について共有し合います。
教師は、テレビ画面に5つのグループの解答を一覧表示します。そして、それぞれのグループが発表した表現の違いを比較し、その性質について全体で考えました。それをもとに、黒板に書いておいた「きまり」の空欄を埋めていきます。
本時のまとめとして、教師が解説を行った後、話し合いや発表の振り返りを自己評価し、今後の授業につなげられるようにしました。

吉田 祐貴教諭
ロイロノート導入のメリット
- 各児童の考えが、クラス全体で共有できるので、他の児童の考えと自分の考えを比較しながら話し合いを活性化することができました。
- 発表する際のプレゼンテーション機能が小学3年生でも簡単に扱え、発表するための準備時間が短縮しました。その分発表に時間が使え、楽しみながら発表準備ができていたので、積極的に発表する姿勢が見えました。また、各グループの発表の違いも簡単に比較できるため、学習が更に深まります。
実践の目標
- 学習課題に対して、自分で考えた内容を、班で発表することができる。
- 時間内に班で考えをまとめることができる。
- クラス全員の前で自分たちが考えた答えを発表できる。
実践の場面
1. 学習課題の提示
授業を始める際、教師は黒板に『ボールのような丸い形のきまりを見つけよう』というめあてを書く。児童はそれをノートに書き写す。
教師はめあての横に、『ボールのようなどこから見ても____に見える形を____という』、『__はどこで切っても切り口は__になる』、『もしも切り口を一番大きくしたかったら、__を__に切ろう』という3つの「きまり」を書く。児童は、「きまり」もノートに書き写し、空欄になっている部分を自分で考え、書き込む。
2. グループに分かれ、話し合う
各自で考えた空欄の「きまり」について、グループに分かれてそれぞれ自分の考えを共有し合う。グループで話し合い、空欄に当てはまる内容がまとまったら、グループの代表者が、自分のカードに「きまり」を入力する。
3. 「きまり」を教師に送信し、発表する
グループの代表者は、ロイロノートで教師にカードを送信する。教師は、送信された各グループの解答を教室前方のテレビ画面に映す。グループの代表者が、話し合った内容を発表し、全体で空欄に当てはまる内容について共有し合う。
4. 他の班との違いを比べてみる
教師は、テレビ画面に5つのグループの解答を一覧表示する。それぞれのグループが発表した表現の違いを比較し、その性質について全体で考えた。
5. 発表した内容をもとに黒板でまとめる
各グループの解答を比較し、全体で解答を共有し合った後で、各グループの解答をもとに、授業の初めに黒板に書いた「きまり」の空欄を埋めていく。
6. 本時のまとめを行う
「きまり」の空欄を埋めた後で、本時のまとめとして、教師が解説を行う。
その後、話し合いや発表の振り返りを自己評価し、今後の授業につなげられるようにする。