実践事例中学校1年美術1人1台タブレット

文字のデザイン
-どんな文字が使われているかな?-

文字を集めて仲間分け

様々な字体を集め、使用方法や形などを視点にグルーピングすることで、文字のデザインについて考える授業を展開しました。

まず、教科書や資料集の紙面を見て、どこにどのような字体が使われているかを話し合いました。そして、様々な字体を集め、形や色などの特徴や使用場所などを視点に仲間分けすることを確認しました。グループで収集した字体を仲間分けするため、できるだけ多くの字体を集めることを確認し収集を始めていきました。チラシや雑誌などの誌面に使われている字体をタブレットで撮影。また、Webページに用いられている字体は、スクリーンショットで取り込みました。
収集した字体は、必要に応じて、どこに注目しているのかが分かるように枠をつけたり、画像をトリミングしたりしてロイロノートに取り込んでいきました。そして、ロイロノートに取り込んだ画像をつなぎ合わせ、どのような視点で仲間分けをしたかわかるようにタイトルカードを付けました。
自分が集めて仲間分けをした文字をグループで紹介し合い、仲間分けの際の共通点や相違点などについて話し合いました。そして、使用場所や使用方法と色や形の関係を視点に担当を決め、スライドショーを作成していきました。最後に、学級全体に向けて発表しました。

上越教育大学附属中学校
寺田 寛教諭

ロイロノート導入のメリット

  • 短時間にたくさんの素材を収集することができ、収集した素材をロイロノートに取り込んで、50分の授業内でスライドショーを作成するところまで活動を広げることができました。
  • カードを仲間と交換し、似たような字体を集める活動は、生徒の興味・関心を高め、主体的に作品を見たり、意見交換を行ったりする姿につながりました。
  • ロイロノートは、ノートに収集した情報をカードとして管理するため、整理する際、視覚的、直感的に作業を進めることができました。

実践の目標

様々な字体を収集し、仲間分けをすることで、目的に応じた字体や色の使用の仕方、字体の特徴などをとらえる。

実践の場面

1. 様々な字体が用いられていることを知る

教科書や資料集の紙面を見て、どこにどのような字体が使われているかを話し合いました。
生徒は①大きさ、②太さ、③色に着目し、見出しや本文に使われている字体が異なることに気付きました。
そして、様々な字体を集め、形や色などの特徴や使用場所などを視点に仲間分けすることを確認しました。

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2. 仲間分けの手順を確認する

字体の収集、仲間分けにはロイロノートを用い、以下の手順どおりに仲間分けをすることを全体で確認し合いました。
①用いたい字体が分かるようにチラシや雑誌の誌面を撮影し、必要に応じてトリミング。
②視点をもとにノート上で整理し、カードをつないでグルーピング。
③どのような視点で仲間分けをしたか分かるようにタイトルカードをつける。

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3. PRポイントを整理し、構成を考える

グループで収集した字体を仲間分けするため、できるだけ多くの字体を集めることを確認して収集を始めました。生徒は、チラシや雑誌などの誌面に使われている字体をタブレット端末で撮影しました。また、Webページに用いられている字体は、スクリーンショットで取り込みました。
収集した字体は、必要に応じて、どこに注目しているのかが分かるように枠をつけたり、画像をトリミングしたりしてロイロノートに取り込んでいきました。

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4. 収集した字体を整理する

ロイロノートに取り込んだ画像をつなぎ合わせ、どのような視点で仲間分けをしたかわかるようにタイトルカードを付けました。
タイトルカードには、形と色のどちらに注目してグループにしたのか、どのようなところに使用されていた字体か示すこととしました。生徒は仲間分けをしながら、見出しに使われる字体の特徴、本文や説明に使われる字体の特徴を確認しました。

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5. グループで紹介し合う

自分が集めて仲間分けをした文字をグループで紹介し合いました。紹介する際には、どのような視点で仲間分けをしたか、どのような特徴があるか、画像を示しながら説明しました。4人が1人ずつ順に紹介し終わった後、グループ分けの際の共通点や相違点などについて話し合いました。そして、使用場所や使用方法と色や形の関係を視点に担当を決め、まとめのスライドショーを作成しました。
収集した文字の画像は、ロイロノートの「送る」機能を使い、グループ内でカードを交換し合って、スライドの作成に用いました。

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6. スライドショーを仕上げ、発表する

取りまとめたカードをつなぎ合わせ、スライドショーを作成。
そして、どのような視点で仲間分けをし、どのような字体を収集したかを学級全体に向けて発表しました。
発表の際は、美術室に備え付けのディスプレイに画面を映し出し、手元でタブレット端末を操作しながら発表を行いました。

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