実践事例高等学校2年現代社会4人以上1台タブレット

公民分野の中で興味のある事柄を、自ら調査し伝えよう

「調査」し「表現」することで、学習内容の定着を図る

自ら調査し表現することで、楽しく学び、ロイロノート・スクールを活用して、学習内容をより深く知り定着させることができる授業を展開します。

公民分野のある単元を、生徒自身の探求力・表現力により定着させることを、ロイロノートを用いて実現します。
まず、生徒1名に最近気になった公民分野に関するニュースを1つ選んで発表してもらいます。発表されたニュースに関して、疑問に感じたこと、さらに詳しく知りたいことを各グループで話し合い、ロイロノートのカードにまとめ、それを発表者に送信します。
発表者は送られてきた質問の中から幾つか選択し、その疑問に答えます。その後、各グループで選択した公民分野のある題材について、あらかじめ調査してきた内容をロイロノートのカードに記載していき、発表資料を作成します。各グループで作成した発表資料をスクリーンに映し出し、グループごとに発表を行っていきます。
発表を聴く側は、既習の内容を思い出しつつ、より詳細かつ工夫された説明やスライドによって理解を深めていきました。

大妻多摩中学高等学校
松尾 不二子教諭

ロイロノート導入のメリット

ロイロノートは、文章や画像を瞬時に送受信することが可能なシステムであるため、相互間での対話型の授業を円滑に行うことが容易になりました。

実践の目標

  • 興味をもった事柄を相手にわかりやすいように伝達するためには、どのような表現の仕方をすればよいかを考え、適切な発表資料の準備ができている。
  • 相手に伝え、そして聞き、相互に学び合うことで、より深い理解、高い定着を実現する。

実践の場面

1. ニュースを発表する

指名された生徒1名が、最近気になった公民分野に関するニュースを1つ選び、クラス全体に発表する。

例)103万円の壁、引き上げ検討
原油価格、アジア市場で続落など

2. 質疑応答を行う

発表されたニュースに関して、疑問に感じたこと、さらに詳しく知りたいことを各グループで話し合い、ロイロノートのカードにまとめる。それを発表者に送信する。
発表者は送られてきた質問の中から幾つか選択し、その疑問に答える。
ロイロノートは、受け取った質問をリアルタイムでスクリーンに表示することができるため、話者はその場に応じた適切な質問を選択することができる。

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3. ニュースの解説を行う

質疑応答の後、このニュースに関する詳細な解説を教員が行う。始めから一方的に教員から伝えられるよりも、生徒自身が興味をもち自ら調査した経緯があることで、発表者のみならず、それ以外の生徒もいつも以上に学ぶ意欲をもって授業に臨むことができる。

4. 発表資料を作成する

各グループで選択した、公民分野のある題材について、あらかじめ調査してきた内容をロイロノートのカードに記載していき、発表資料を作成する。
ロイロノートは、撮影した画像も瞬時にカードにすることができるため、イメージ通りの資料を作成しやすい形式となっている。

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5. グループごとに発表を行う(発表1)

各グループで作成した発表資料をスクリーンに映し出し、グループごとに発表を行う。
発表を聴く側は、既習の内容を思い出しつつ、より詳細かつ工夫された説明やスライドによって理解を深めていく。

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6. グループごとに発表を行う(発表2)

場面5と同様に、各グループで作成した発表資料をスクリーンに映し出し、グループごとに発表を行う。
発表を聴く側は、説明やスライドによって理解を深めていく。

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