実践事例小学校6年算数1人1台タブレット

分数÷分数

「かけると積が1になる分数」の計算方法を理解しよう

ロイロノートを使って考え方が思考が可視化されるので、話し合いが活発化し、児童の思考力が深まります。

「かけると積が1になる分数」を、ロイロノートを活用した予習課題として与えます。
予習課題で提出された答えを教師が確認し、理解度を把握します。正解した回答はフラッシュカードとして活用します。
本時のポイントを児童に意識させ、教科書に書かれてあるポイント部分を板書してまとめます。
教師がポイントとして板書したものを参考に、自力で問題が解けるようにします。資料箱にヒントカードを用意しておき、解決が難しい場合はそれを使って、個人に応じた支援をできるようにします。
また、教科書を参考に三択問題を作成して、授業の理解を深めさせます。さらに、お互いが作成した問題の答え合わせをしながら、理解を定着させ、理解度を児童と教師が確認できるようにします。

美祢市立川東小学校
関本 幸司教諭

ロイロノート導入のメリット

  • 前学年までの経験をもとに、長方形や正方形の分数÷分数の求め方やその単位について理解する。
  • 自力解決場面で「難しい人は資料箱をのぞいていいよ」と声をかけることができ、ヒントとして活用できるとともに、個人に応じた対応がしやすかったです。
  • タブレット型端末を活用した問題作りをとおして意欲的に取り組んだり、理解を深めたりすることができます。
    また、答えも次のページに提示できるよさもあります。
    電子黒板へのミラーリングをとおして、大人数への対応ができると思われます。

実践の目標

逆数をかけ、わる数を1にして考えるという計算の仕方を理解する。

実践の場面

1. 家庭学習(予習)を指示する

本時のつまずきとして予想される「かけると積が1になる分数」を、ロイロノートを活用した予習課題として与え、各問題カードの後に答えカードを入れるように指示する。

2. フラッシュカードによる導入と確認を行う

提出された答えを教師が確認し、理解度を把握する。
また、正解したものはフラッシュカードとして活用し、かけると積が1になる分数の計算を集中的に扱う。

3. 教科書のポイントを板書する

「わる数を1にするためにはどうしたらよいか」と児童に問い、本時のポイントを意識させる。
教科書に書かれてあるポイント部分を、教師の説明とともに板書してまとめる。

4. ヒントカードによる自力解決と確認をする

説明の時に使用した問題と同じぐらいの類似問題を用意し、教師がポイントとして板書したものを参考に自力解決が図れるようにする。
解決が難しい場合は、ロイロノートの資料箱からヒントカードを取り出させ、個人に応じた支援をできるようにする。

5. 三択問題カードを作成する

教科書を参考に三択問題を作成させ、授業の理解を確実に深めさせる。

6. 児童同士で交流し、授業を振り返る

お互いが作成した問題の答え合わせをしながら理解を定着させるとともに、理解度を児童と教師が確認する。