実践事例中学校1年1人1台タブレット

英語
継続して取り組む音読課題


多治見西高等学校附属中学校
岩島 義弘教諭

ロイロノート・スクールを活用した音読課題を通して、音読課題への取り組みを向上させ、音読のレベルアップを実現します。

英語の音読練習を家庭学習として取り組むため、まずは生徒たちに音読課題に取り組む意義を説明します。
きちんと理解した上で、提出期限を設定し、「取り組みの説明カード」、「モデルリーディングカード」、「録音提出カード」などの課題を生徒のロイロノートに送信します。生徒はモデルリーディングを聞き、発音、連結による音変化、強勢、イントネーション、区切りの5項目に関わる音読記号を本文にメモします。十分に練習した後で自分の音読を録音し、教師に提出します。教師は一人一人の音読を確認し、提出されたカードの英文にコメントと評価を書いて送り返します。
週1回のペースで継続して取り組むことにより、音読の習慣が身につき、英語らしい音で音読できるようになります。
また、グループ内でイソップ物語の音読発表会を行いました。音読する生徒は自撮り録画をしながら発表を行い、音読しない生徒は英語らしい発音、英語らしい音調、声の明瞭さの観点で評価しながら聴くようにしました。この音読発表会を通して、自身の音読を振り返り、よりよい音読を目指そうという意欲を向上させることができました。この意識の高まりが今後の音読課題への取り組みを向上させ、レベルアップした音読へとつながることが期待されます。


ロイロノート導入のメリット

  • ロイロノートを使うことで一人ひとりの音読を見届け、個人に合った指導をすることができるようになりました。また、生徒は家にいながらでも確実に課題に取り組むことができ、教師は一人ひとりの取り組みや提出された課題を見届け、アドバイスしたり、評価したりすることができるようになりました。
  • ネイティブの読みをモデルリーディングカードとして生徒に送付できるので、英語らしい音読の手本を示すだけでなく、音読が苦手な生徒への手立てにもなります。
  • 生徒は録音機能を使って自分の音読を確認しながら練習することができます。また、授業では紹介したい生徒の音読を取り上げ、その良さを共有し、より良い取り組みへ、よりよい音読へと方向づけることができます。
  • 教師は音読テストなどのための授業時間を割くことなく、空いている時間に提出された音読を聞きくことができます。何度でも聞き直すことができるのも便利です。
  • ロイロノートで学習したカードは学習記録として蓄積されるので、過去の音読を聞き直して自身の音読が改善されていることを実感できます。

実践の目標

  • 継続して音読課題に取り組むことを通して、英文音読の習慣を身につけることができる。
  • 音声の5項目(発音、連結による音変化、強勢、イントネーション、区切り)を音読記号として本文にメモをし、意識しながら読むことで、英語らしい音で音読することができる。

実践の場面

1. 音読課題に取り組む意義を理解する

何のために音読課題を行うのか、目指す音読はどのようなものか、何に気を付けて取り組むのかなど、生徒が理解できるように説明する。
生徒自身が前向きに意欲をもって取り組むためにも、課題の意義を理解することは大切なので、しっかりと説明を行う。それから、提出期限を設定した上で、課題(取り組みの説明カード・モデルリーディングカード・録音提出カード)を生徒のロイロノートに送信する。

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2. 音読課題に取り組む

生徒はモデルリーディングを聞き、発音、連結による音変化、強勢、イントネーション、区切りの5項目に関わる音読記号を本文にメモをする。
録音機能を使って自身の読みを確認するなど、それぞれが家で何度も練習を行う。数日間の練習成果を録音して、教師に提出する。

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3. 生徒の音読を確認し、アドバイスや評価を送信する

提出期限が近づくにつれて、生徒から続々と課題が提出されてくる。教師は空いた時間に届いた課題を確認し、一人ひとりにアドバイスと評価を記入して送り返す。
より自然な音読記号がついているか、英語らしい音で読めているか、課題への取り組み方はよいかという観点で生徒にメッセージを送るようにしている。
ロイロノートで提出状況も把握できるので、全員の課題を確実に回収することができている。

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4. 音読発表会について案内する

授業で音読や取り組みが優れた生徒を紹介することはあるのだが、音読課題は基本的に生徒と教師の1対1のやり取りになる。そこで、他者と音読交流をすることで、自身の音読を見直したり、他者から学んだりする機会にすることをねらって音読発表会を企画した。
音読課題で与えている英文よりも量が多く、未習の表現や語彙があるものの、話の内容がよくわかるイソップ物語を取り上げることにした。

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5. 音読発表会で互いの音読を交流する

グループ内での音読発表会を行っていった。音読する生徒はロイロノートの録画機能で自撮り録画をしながら発表を行う。
自撮りをすることで自身の音読を後で確認することができるし、教師も一人の口の動きを確認しながら聞くことができる。
音読しない生徒は英語らしい発音、英語らしい音調、声の明瞭さの観点で評価しながら聴く。

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6. 音読発表会を振り返る

互いの音読を交流したことは、自身の音読を振り返り、よりよい音読を目指そうという意欲を向上させる機会になった。音読発表会の後に提出した「音読発表会を終えて」というカードには、努力をしている仲間から刺激を受けたことや英語らしい音で読むことへの意気込みがつづられていた。
この意識の高まりが今後の音読課題への取り組みを向上させ、レベルアップした音読へとつながることが期待される。

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