実践事例高校3年1人1台タブレット

外国事情(学校設定科目)
Ways of Thinking among Culturesというテーマについて
それぞれのトピックを作り、プレゼンテーションをする


東京大学教育学部附属中等教育学校
戸上 和正教諭

探究型学習のサイクルを円滑にできるロイロノート・スクールと古典的資料を活用して、学習の定着を図る授業を実現します。

まず、Ways of Thinking among Culturesのトピックを作るための土台となる資料をロイロノートに取り込みます。
その後、グループで扱うトピックを決めて、書籍やインターネットなどから情報を探し出し、ロイロノートや模造紙を利用して記録していきます。集めた情報からストーリーを構成していく中で、グループで決めていたトピックを見直す必要が出てくるので、納得のできる修正を施していきます。その後、発表原稿をテキストで作成したり、手書きを写真で取り込んだりして、発表用のスライドショーをロイロノートのカードにまとめます。ロイロノートで作成したスライドショーを見せながら、発表を行います。
それぞれのグループの発表後、小グループになってその話題について話し合いを行い、今回は外国人(留学生)を招待して、様々な文化的な話題について意見交換も行いました。


ロイロノート導入のメリット

今回の授業では、年間のプランではタブレットの利用は考えずにいたため、手探りでロイロノートを利用し始めました。
その割には、生徒たちは直感的に上手な利用法を編み出してくれ、教師側のプランが固まっていない中でも、手軽な資料配布、情報共有、情報検索、発表資料作成と、多くの場面で活躍してくれました。

実践の目標

探究する過程を評価する学習者中心の授業をめざす。

実践の場面

1. 足場作りをする

まず、大テーマであるWays of Thinking among Culturesのトピックスを作る前段階として、土台となる資料をロイロノートに取り込む。
その際、ジグソー法でタブレットを片手に資料の内容をグループでシェアする。

2. グループトピックを決める(ブレインストーミング)

その後、グループで扱うトピックを決めて、図書館司書の協力のもと、書籍やインターネットなどから情報を探し出す。
それを、ロイロノートや模造紙を利用して記録していく。

3. ストーリーの構成と修正を行う(リトリーヴィング)

集めた情報からストーリーを構成していく中で、もともとグループで決めていたトピックを見直す必要が出てくる。
目的と取得した情報との関係の中で、納得のできる修正を施していく。

4. 発表用のスライドショーを作成する

発表用のスライドショーをロイロノートのカードにまとめる。
発表原稿をテキストで作成したり、手書きを写真で取り込んだりして完成させる。完成したスライドを添削用に教師に提出する。

5. 情報を共有する(プレゼンテーション、フィードバック)

大きなスクリーンにロイロノートで作成したスライドショーを見せながら、プレゼンテーションをする。この際、発表原稿は、ロイロノート上の原稿を参照しつつ行う。それぞれのグループの発表後、小グループになってその話題について話し合う。今回はこの場面で外国人(留学生)を招待して、様々な文化的な話題について意見交換をした。

6. リフレクションを行う(探究活動について次に繋げる)

次の探究活動に向けて、今回の探究活動について振り返り、グループ内で意見交換する。最後は、クラス全体で意見交換を行った。