実践事例小学校2年1人1台タブレット

生活科
町たんけんに行こう


台北日本人学校(台湾)
三井 一希教諭

ロイロノート・スクールを用いて、一人ひとりの個別練習環境の構築を実現します。

小学校2年生の生活科の授業で、町たんけんの学習を行いました。お店屋さんにインタビューをして、お店の工夫を伝えるのが本単元の内容ですが、本校は台湾にあるため、お店屋さんに日本語でインタビューをすることができません。まず、中国語でインタビューするために、中国語担当の教員がお手本となる発音をロイロノートで録音したカードを用意します。そのカードを使って音声を繰り返しながら発音練習を行います。その後児童は練習した自分の発音を録音して提出します。 次に町たんけんに行き、お店の人に中国語でインタビューをしたり、店内にあるものを調べます。
中国語の発音を覚えたことにより、お店屋さんに中国語で質問することができました。この時、気づいたことをメモしたり、報告会で使用する写真を撮影します。
そして、グループごとに報告会に向けてどのようなに情報を伝えるのか、どのような内容にするのか検討して、発表用の資料をまとめていきます。報告会では、画面を話し手と聞き手がどちらも能動的に参加できるように、ルーブリックを作成し、随時自己評価を行います。最後にロイロノートで単元全体の振り返りのリフレクションを行い、先生に提出します。提出した生徒は、他者のリフレクションを読み、多様な考えに触れることで本単元のまとめとします。


ロイロノート導入のメリット

  • 中国語の発音練習カードを簡単に作成することができ、学年間で共有することができました。学校共有フォルダに保存しておくことで、次年度の2年生もそのまま練習に活用することができそうです。
  • ロイロノートは操作が直感的で分かりやすいため、低学年の児童でも自分の発音を録音し、提出することができました。
  • 町たんけんで撮影してきた写真に書き込みをしたり、発表スライドにまとめたりすることが短時間でできたので、発表の練習に多くの時間を割くことができました。

実践の目標

  • 中国語でお店屋さんにインタビューをすることができる。
  • お店の工夫に気付き、それを学級内の友だちにわかりやすく紹介することができる。
  • 地域に親しみを持ち、人々と適切に接することができる。

実践の場面

1. 中国語でインタビューするための練習カードを準備する

児童から出た質問項目を中国語担当の教員が中国語に翻訳し、お手本となる発音をロイロノートを使って録音する。
カードには発音記号を書き、音声と発音記号の両方を確認しながら児童が練習できるようにする。カードにしておくことで、学年間で共有できるようにする。

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2. 個別に発音練習をする

発音記号と音声が収録されたカードを使って、発音練習をする。
1人1台タブレットを使って、自分が質問したい内容について、音声を繰り返し再生しながら発音練習を行う。
その後、児童は練習した自分の発音を録音し、中国語担当の教員に提出する。中国語担当の教員が一人ひとりの発音をチェックする。

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3. 町たんけんに行き、取材をする

町たんけんに行き、お店の人に中国語でインタビューをしたり、店内にあるものを調べたりする。
気付いたことをメモし、報告会で使用する写真をタブレットで撮影する。

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4. 報告会の発表準備をする

町たんけんに行ったグループごとに、どのような情報を伝えるのか、どんな写真を使用するのかを検討する。
グループ内での発表練習を通じて、声量や間の取り方等についても相互チェックを行う。

5. 町たんけんの報告会をする

自分たちのグループが調べてきたお店について、クラス全体に発表する。ロイロノートで作ったプレゼンテーション画面をプロジェクターに投影して報告会を行う。
話し手と聞き手がどちらも能動的に参加できるように、「話し方ルーブリック」「聞き方ルーブリック」を作成し、随時自己評価を行いながら報告会を行う。

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6. 振り返りをする

単元全体を振り返ってのリフレクションをロイロノートを使って書く。書き終わった児童から提出し、他者の提出されたリフレクションを読む。
他者のリフレクションと自己のリフレクションを比較し、多様な考えに触れることで本単元のまとめとする。

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