実践事例小学校4年1人1台タブレット

国語
組み立てを考えて書こう 自分の考えをつたえるには


台北日本人学校(台湾)
三平 知央教諭

ロイロノート・スクールを用いて意見の交流を行い、自分の考えをより詳しく、確実なものにして、意見文を「書く」準備を行います。

「夏休みに遊びに行くなら山と海どちらがいいか。」という題で意見文を書きます。
まず、山か海どちらかを選び、選んだ理由を1枚のカードに1つ、これを2枚書きます。書き終わったら2枚のカードを全員に送り、意見の交流をします。カードを全員に送るとタイムラインがいっぱいになって見づらいので、同じ教科の新規ノートに切り替えて、タイムラインからクラス全員の理由を確認します。そしてタイムラインの中から自分のものも含めて、参考になりそうなカードを3枚選び、発表用のスライドを作成します。
作成したスライドをもとに自分の意見を発表し、発表後グループ内で質疑応答を行います。こうして自分の意見をより詳しくしたり、確実なものにしていきます。最後に、ワークシートに自分の考えの理由を詳しく書いていきます。


ロイロノート導入のメリット

  • 意見文を書くときに自分の考えを詳しくできないことがあるが、ロイロノートで全員の意見を見て参考にできたため、どの児童も自分の理由を詳しく書くことができた。
  • スライドが簡単に作れるため、発表をスムーズに行うことができた。
  • 付け足したいことをその場ですぐにメモし、それをもとにワークシートに自分の意見を書くことができた。

実践の目標

ロイロノートによる全体交流やグループでの発表、質問を通して、考えを決めた理由や、それに関する事例を書きだすことができる。

実践の場面

1. 学習の見通しを持つ

本時の目標である「山、海に決めた理由を発表し、詳しく書こう。」を提示する。この目標を達成するために、どのような活動をするかを提示、説明することで児童たちに見通しを持たせる。

【本時の活動の流れ】
①理由を一言で書く
②発表スライドを作成する
③発表・質問・回答
④決めた理由を詳しく書く

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2. ひとつのシートにひとつの理由を書く

海か山かを選んだ理由を、キーワードのみ1枚のシートにひとつずつ、2枚書く。
見やすくするため山は緑のシートに、海は青のシートに書く。

3. 全員に送り、タイムラインで交流する

書き終わった2枚のシートを全員に送り、全員の意見を交流する。この時、ノートが送られてきたシートだらけになってしまうので、新しいノートに切りかえ、タイムラインからみんなの意見を見る。

4. 自分の発表スライドを作成する

タイムラインより自分の理由も含めて3枚のシートを選び、発表用のスライドを作成する。
他の児童の理由に、自分の理由以上に共感したものがある場合は、自分のシートは選ばなくても良い。

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5. スライドを使って発表・質疑応答を行う

作ったスライドをもとに自分の意見を発表する。
発表後グループ内で質問を受け、それに答える。
その中で自分の意見をより詳しく、確実なものにしていく。この時付け足したいことなどはキーワードをスライドにメモしておく。

6. 自分の理由を詳しく書く

メモが書いてある発表スライドをもとに、ワークシートに自分の考えの理由を書いていく。

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