ロイロノート・スクールを活用してプレゼンテーションし合い、お互いに学び合う授業を展開します。
まず、ロイロノートを使い、教師からの配布された課題(都道府県章や道路標識、戦国武将の家紋、ロゴマーク、記号等)を、「①線対称、②点対称、③線対称でもあり点対称でもある、④どちらでもない」の4つのグループに分類していきます。児童は、算数の学習の中で学んだ「線対称」や「点対称」の定義と照らし合わせ、思考錯誤を繰り返しながら、カードをつなげていきます。分類した4つのグループに、学習した線対称・点対称の定義と照らし合わせ、自分の言葉で解説を加え、ノートとして完成させていきます。
4つのグループに分けてノートを完成させたら、それぞれのマークや図形、ロゴの名前や意味を調べていきます。最後に、自分が分類した4つのグループが正しいかどうか、友達にプレゼンテーションして、その正誤をお互いに確かめ合います。友達のものと違っていた時は、「なぜそうなるのか?」その根拠を聞き、間違っていた時はすぐにノートを修正して、ノートを完成させていきます。
プレゼンテーションが終わった児童は、今度は自分が興味をもったマークや記号、図形等を検索して、クイズ問題として作成していきます。そして、ロイロノートの送信機能を使って友達に出題します。
ロイロノート導入のメリット
- ロイロノートによって、マークや図形等のグループ分けを画面上で容易に行うことができるようになりました。
また、自分の間違いに気づいたら、ノートをすぐに修正することができるようになりました。 - ロイロノート上で検索機能を使うことができるため、課題が早く終わった児童は発展的課題として調べ学習を行うことができたり、問題を作成することができます。そのため、教師は授業で「もっと学びたい!」「もっとやりたい!」と思っている児童の気持ちを尊重することができ、足踏みをさせない工夫を授業の中で加えることができます。
- ロイロノートの様々な機能によって、算数に社会の内容を組み合わせるなど、クロスカリキュラム的な多様な教材開発が可能になります。
実践の目標
- 「対称な図形」で学んだことを生かして、都道府県のマークや道路標識等を4つのグループに分類することができる。
- ロイロノートの検索機能を使って、マークや図形の名前、意味などを調べることができる。
- 自分が分けた4つのグループの解説を加え、プレゼンテーションすることができる。
- ロイロノートの検索機能等を使い、自分で問題を作成し、出題することができる。
実践の場面
1. マークや図形を4つのグループに分類する
教師から配布された課題(都道府県章や道路標識、戦国武将の家紋、ロゴマーク、記号等)を、「①線対称、②点対称、③線対称でもあり点対称でもある、④どちらでもない」の4つのグループに分類していく。
2. カードをつなげて分類する
児童は、算数の学習の中で学んだ「線対称」や「点対称」の定義と照らし合わせ、思考錯誤をしながら、カードをつなげて分類していく。「点対称」は180度回転させると元の形と同じになる図形のことで、児童にとっては判断の難しい図形。しかし、タブレットの画面固定機能を使うと、画面を固定して図形を回転させて確かめることができるので、学習の手助けとなっている。
3. 分類したグループに解説を付け加る
分類した4つのグループに、「なぜ、このように分けたのか?」「このマークは何というマークなのか?」などの解説を書いていく。その際、「なぜ、この図形がこのグループに入るのか?」ということを、学習した線対称・点対称の定義と照らし合わせ、自分の言葉で解説を加え、ノートとして完成させていく。
4. マークや図形、ロゴの名前や意味を調べる
4つのグループに分けて、ノートを完成させたら、それぞれのマークや図形、ロゴの名前や意味を調べる。
課題が早く終わった児童への課題として、ロイロノートの検索機能を使って出題された都道府県章の名前や家紋の名前、企業のロゴ名等を調べる。そして、その名前を各自のノートに記入する。
5. 友達にプレゼンテーションをする
最後に、自分が分類した4つのグループが正しいかどうか、友達にプレゼンテーションして、その正誤をお互いに確かめ合う。友達のものと違っていた時は、「なぜそうなるのか?」その根拠を聞き、間違っていた時はすぐにノートを修正する。このようにして、ノートを完成させていく。
6. お互いに問題を出し合う
プレゼンテーションが終わった児童は、今度は自分が興味をもったマークや記号、図形等を検索して、クイズ問題として作成していく。そして、ロイロノートの送信機能を使って友達に出題する。
社会では戦国武将の学習を始めていたので、戦国武将の家紋を1つのノートにまとめ、それが「線対称であるか、点対称であるか」分類したり、家紋の名前を問う課題(問題)を作る児童もいた。