実践事例小学校3年4人以上1台タブレット

国語

ことわざを写真で撮ろう


立命館小学校
田中 僚教諭

ロイロノート・スクールで撮影し、ことわざを楽しく、深く理解する授業を行います。

班ごとにタブレットを使い、「二階から目薬」の写真を撮影しました。撮影後、より良い一枚を選び、教師に写真を提出します。グループごとに自分たちの選んだ写真の見どころを発表します。
発表を聞いている児童には、後ほど「二階から目薬」を最も的確に画像化できている写真を選んでもらうことを伝えておきます。発表後は、どれが一番上手くことわざを表しているか投票を行い、1回目の優秀作品を選びました。ここで、「二階から目薬」の意味を辞書で調べます。「二階から目薬」の意味は「ものごとがうまくいかず、もどかしい様子」ということから、写真に写すべきものと、そうでないものが見えてきました。そして同じ写真で2回目の投票を行い、優秀作品を選びました。
ことわざの意味を深く理解したこと、写真を読み解く力がついたことが投票結果に表れました。


ロイロノート導入のメリット

  • 児童が撮影した写真を、児童が簡単に教師に提出することができます。
  • 写真の提出状況が一目で分かり、その状況を教師も児童も確認することができます。また、その写真を見せるかどうかを教師側で設定することができる点がメリットです。
  • 送られてきた写真をできるだけ大きく一覧にして児童に見せることができます。また、見せたい写真を大きく拡大して児童に見せることができます。

実践の目標

「二階から目薬」の画像化を通して、そのことわざの意味を楽しく深く理解することができる。

実践の場面

1. グループごとに「二階から目薬」の写真を撮る

ことわざについて説明し、児童に身近なことわざを想起させる。
本時は、そのことわざを写真で撮るという活動を行い、「二階から目薬」の写真を3〜4人のグループに1台タブレットを渡し、撮影させた。その際、携帯醤油入れを目薬の代わりとして使用させた。

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2. 撮影した写真を提出する

グループごとに、撮影した写真の中からより良い1枚を選び、ロイロノート・スクールで教師に送信して提出する。
ホワイトボードには、提出されたグループが確認できるよう、教師のロイロノート・スクールの提出画面を映し出しておいた。

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3. 写真の見どころをプレゼンテーションする

グループごとに自分たちの選んだ写真の見どころを発表する。発表を聞いている児童には、後ほど「二階から目薬」を最も的確に画像化できている写真を選んでもらうことを伝えておく。

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4. 優れている写真を選択し、投票する

「二階から目薬」を最も的確に表していると思う写真を選び、投票をする。その際、自分の班以外に投票するという条件をつけた。

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5. 辞書で調べ、ことわざの意味を理解する

「二階から目薬」の本当の意味を児童に調べさせ、板書する。「二階から目薬」の意味は、「ものごとが思うようにならないこと。もどかしい。いらいらする」。そこで「写真に写すべきものは、そうでないものは何?」と発問をする。児童は、写すべきものは「目薬をさす人、さされる人、高さ、目薬」、そうでないものに「笑顔、背景」と答えた。

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6. 再度投票をする

「二階から目薬」の意味を調べた後に、再度投票をする。意味を理解した上で投票すると、1回目の投票と比べ、投票結果が変わった。ことわざの意味を深く理解したこと、写真を読み解く力がついたことが、投票結果に表れた。

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