実践事例中学校1年1人1台タブレット

社会(歴史分野)

奈良時代の人々の暮らし


大阪学芸中等教育学校
渡部 裕樹教諭

ロイロノート・スクールを活用して、貴族の食事の写真から当時の社会のしくみを読み取り、多様な考えを共有しながら学びを深めていきます。

食べ物という、生徒にとって身近で親しみやすい題材をテーマに、写真資料から奈良時代の貴族の食事の特色に気付かせる授業を行います。「なぜそのような食事をしているのか?」という問いを通して、奈良時代の民衆に課せられた税負担について考えていきました。
まず、本時の内容に興味を持たせるため、クイズ形式で個人思考を行いました。ロイロノート・スクールで4枚の写真を配信し、正解だと思うカードを1枚選び、提出箱に提出します。全員の解答をプロジェクターに投影したうえで正解を発表しました。それから本題に入り、貴族の食事の写真をロイロノート・スクールで全員に一斉送信します。写真から読み取れることをグループで議論しながら、新たに出題したクイズの答えを考えていきました。それから、本時の学習課題を提示し、課題解決のためのヒントとなるカードをロイロノート・スクールで配信します。生徒はグループワークで得た知識と新たなカードから得られる情報をもとに、学習課題の答えをまとめていきました。まとめた内容はロイロノート・スクールで教師に提出し、提出された全員の答えを一覧表示して全体で共有しました。特徴的な回答をいくつかピックアップすることで、多様な考えを共有することができました。そして回答にコメントを加えながら解説を行って学びを深めていきました。
本時のまとめとしてロイロノート・スクールを利用して、板書内容を記したカードをプロジェクターで投影し、生徒はそれをノートに書き写しながら、知識の整理を行っていきました。


ロイロノート導入のメリット

  • 補助資料を生徒に配布するのが容易になり、ペーパーレス化にもつながっています。
  • 生徒の考えを多くピックアップすることができると同時に、生徒にとっても他の生徒の考えを共有することができるので、多様な思考に触れることができます。

実践の目標

  • 資料から読み取れることを文章化し、グループやクラスで共有することができる。

実践の場面

1. 授業の導入を行う

本時の内容に興味を持たせるため、クイズ形式で個人思考を行う。ロイロノート・スクールで4枚の写真を配信し、正解だと思うカードを1枚選び、提出箱に提出する。全員の解答をプロジェクターに投影したうえで正解を発表した。

2. グループワークを行う

貴族の食事の写真を、ロイロノート・スクールで全員に一斉送信する。写真から読み取れることをグループで議論しながら、新たに出題したクイズの答えを考えていった。

3. 学習課題を提示し、答えをまとめる

本時の学習課題を提示し、課題解決のためのヒントとなるカードをロイロノート・スクールで配信した。生徒はグループワークで得た知識と新たなカードから得られる情報をもとに、学習課題の答えをまとめていった。まとめた内容はロイロノート・スクールで教師に提出した。

4. 全員の考えを共有する

教師に提出された全員の答えを一覧表示して全体で共有した。特徴的な回答をいくつかピックアップし、コメントを加えながら解説を行った。教師の求めていた回答だけではなく、着眼点の面白い回答なども紹介することで、多様な考えを共有することができた。

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5. 本単元で習得すべき知識を整理する

ロイロノート・スクールを利用して、板書内容を記したカードをプロジェクターで投影する。生徒はそれをノートに書き写しながら、知識の整理を行った。

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