実践事例中学校1年1人1台タブレット

英語

オーストラリアの兄 ~人について紹介しよう~


京都市立向島中学校
杉本 杏教諭・平井 龍也教諭

ロイロノート・スクールを活用して、即興で考えて英語で伝えようとする姿勢を育てます。

他己紹介を英語で行う活動で、教師を紹介するというシチュエーションで活動を行いました。
まず、自分が紹介したい教師にインタビューを行い、質問項目や返答をワークシートに記載し、メモしておきます。その後、発表のための準備を行うのですが、通常原稿を作りこみ、それを練習してから発表という形をとるところを、本時ではそこからの脱却を目指しました。発表原稿は作らず、インタビューで聞いたことをもとにロイロノート・スクールで発表資料を作成していきました。予め教師が用意した写真やイラストを使って、インタビュー内容に沿ったものを3ページ構成で発表スライドを作るように指示しました。発表の練習をした後、グループ内で発表をさせました。発表を聞いている者が、発表者を動画撮影するようにしたり、発表後は発表者に質問を投げかけることにしました。撮影した動画は、教師に送信機能で提出させました。
教師は提出された動画の中から、良い発表を選び、全員で共有しました。その後、どのような点がよかったか、教師からの講評も行いました。後日、提出された動画を職員室でチェックしながらそれぞれの成績をつけました。


ロイロノート導入のメリット

  • プレゼンテーション資料をロイロノート・スクールで作成することで、意欲・関心が高まる効果がありました。
  • プレゼンテーション資料を作成するにあたり、できるだけ手軽で簡単な手順で作ることができ、またデータの管理の手間が少ないロイロノート・スクールは最適でした。
  • 写真とイラストはあらかじめ資料箱に格納しておくことで、生徒が必要なものを自由に選択することができました。利便性が高く、準備が楽だったように思います。
  • 生徒の成果物をすぐに共有できる点はすばらしいと思います。他クラスのものを見せることも可能でした。また、優れた発表を選択的に見せることができ、生徒の意欲・関心を刺激できたように思います。
  • 提出された動画を見ながら、発表の出来栄えを評価し、成績をつけることができました。授業中では全員分をその場で評価はできないので大変役立ちました。職員室の教員用パソコンから生徒の成果物にアクセスできる点は非常に利便性が高いです。

実践の目標

  • 原稿を頼らず、メモから伝えたいことをその場で文章化し、発表することができる。
  • グループ内で英語で質疑応答をすることができる。

実践の場面

1. 教師にインタビューをする

自分が紹介したい教師にインタビューをする。その教師の担当教科、好きなもの(食べ物、色、乗り物など)、住んでいるところ、家族のことなどを質問事項にあげた。質問項目や返答をワークシートに記載し、メモしておく。

2. 発表資料をつくる

発表原稿は作らず、インタビューで聞いたことをもとにロイロノート・スクールで発表資料を作成する。予め教師が用意した写真やイラストを使って、インタビュー内容に沿ったものを3ページ構成で発表スライドを作る。発表をわかりやすくするためのスライドなので、凝ったものを作らないように指導した。

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3. 発表の練習をする

席の前後でペアになって、完成した資料を使って発表をしあい、練習を行った。

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4. グループ発表を行う

グループ発表を行う際、発表を聞いている者は、発表者をロイロノート・スクールで動画撮影するようにした。また、発表後は発表者に質問を投げかけることとした。ロイロノート・スクールで撮影する際、周りの雑音が大きく、発表者の声がうまく撮れない場合はヘッドセットマイクを貸し出し、首にかけて使うことで対応した。撮影した動画は、教師に送信機能で提出した。

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5. 全員で発表の動画を共有する

ロイロノート・スクールに提出された動画から、教師が良い発表を選び、全員で共有した。その後、どのような点がよかったか、教師からの講評も行った。

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6. 成績をつける

後日、ロイロノート・スクールに提出された動画を職員室でチェックし、それぞれの成績をつけた。

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