実践事例大学1年初修外国語1人1台タブレット

ドイツ語

ドイツ語の発音練習をして、デジタルストーリーテリングを作成しよう

発音練習を音声認識システムで何度も行うことで、ドイツ語のコミュニケーション能力の基礎が身につきます。

授業5回分を1セットとし、4回を発音練習とシナリオ作成、5回目を作品制作にあてます。
本時は作品制作の前段階です。10個程度の課題文を提示し、タブレットの音声認識システムを活用して、繰り返し発音練習をします。ロイロノートで発音の成果を教師に送信させて、成果を確認します。
また、1学期間に2〜3回ビデオ撮影をし、デジタルストーリーテリング制作を行って、学習成果を記録に残していきます。
そのために本時の残り時間で、発音練習で使用した課題文をもとに、これまで学習した表現を使い、グループでデジタルストーリーテリングを作成して提出させます。

大阪大学全学教育推進機構
岩居 弘樹教授

ロイロノート導入のメリット

  • ロイロノートは操作説明がほとんど必要なく、説明しなくても機能を発見して活用する学生が多数いました。
  • トンネルも画期的な機能で、共同での作品創りが非常に楽になりました。
  • 共用の貸出端末の場合、常に同じタブレットを使わなければならず、また他のユーザーがデータを消去したり書き加えたりすることもありました。さらに、完成した作品データを回収することも難しかったのですが、ロイロノートはこれらの問題点をすべて解決し、安心して授業に臨めるようになりました。

実践の目標

ドイツ語での口頭コミュニケーション能力を育てるために、ドイツ語の文を正確に、かつ滑らかに発音し、覚えることをめざす。
また、シナリオを創ることで、学習した文をダイアログの中の生きた表現として記憶に残すことを目指す。

実践の場面

1. グループにわかれて学習する

ドイツ語での口頭コミュニケーション能力を育てるために、ドイツ語の文を正確に、かつ滑らかに発音し、覚えることをめざす。
また、シナリオを創ることで、学習した文をダイアログの中の生きた表現として記憶に残すことを目指す。

2. 音声認識アプリを使って発音を確かめる

課題文は紙で配布する。ドイツ語の音声は、合成音声アプリWord Wizardや、Flashcardサービス、 Quizletで確認してから、音声認識アプリDragon Dictationで正しく認識されるように繰り返し練習する。

3. ドイツ語を読み上げて録音する

課題文を並べたノートを「資料箱」に置いて配布する。
学生は、カードに表示されているテキストを音読し録音する。

4. 音声認識で入力してみる

次のカードではiOS音声入力を使って、自分の音声でドイツ語の課題文を入力する。
このようにして作られた一連の音声付きスライドショーは、後日ビデオ撮影の際に発音を確かめるためのツールとして使っているグループがあった。

5. ホワイトボードを使ってシナリオをまとめる

グループでの話し合いにはホワイトボードが最適だった。グループの進み具合を一覧でき、修正、説明をする際にも使いやすかった。
発音練習の課題には出てこなかった表現は、例文データベースを使って自分たちで調べることにした。

6. デジタルストーリーテリングを制作する

これまでに練習したドイツ語を使って、デジタルストーリーテリング作品を制作する。
シナリオにあわせて写真を撮影し、ドイツ語を録音して、電気紙芝居ができあがるようにする。