実践事例高等学校2年1人1台タブレット

簿記

その他の債権・債務 前払金・前受金


加藤学園高等学校
小山 俊彦教諭

イラストカードのセリフを考える活動を通して、企業間取引の理解を深めます。

この単元では、手形に関する債権・債務、前払金・前受金など、企業における日常の取引の処理について学習します。
本時では、まず、債権・債務の意味を説明し、確認問題を解きながら理解を深めます。前払金・前受金、いわゆる手付金を理解さるため、仕訳問題に近い場面を想定したイラスト付きカードを配布し、カードをつなげて4コマ漫画になるよう、考えさせます。イラストにはセリフが書いてあるものと一部が空欄になっているものがあるため、空欄のセリフを考え、自由に書かせました。考えたセリフを共有した後、セリフの答えを記入させながら、実際の企業間の取引を確認し、学習内容の理解を深めました。


ロイロノート導入のメリット

  • カードにあるイラストや説明をつなげることにより、4コマ漫画の形になり、取引の流れがイメージしやすくなりました。
  • 場面イラストのセリフを考える活動により、生徒が主体的に学べるようになりました。
  • セリフの共有により、異なる意見に触れることができ、考え方の幅が広がりました。
  • 単元ごとにノートを作成する事により、効率よく取引内容を復習することができるようになりました。

実践の目標

  • 企業間取引の場面に適したセリフを考えることができる。
  • 他人のセリフ(意見や考え方)との違いから、取引内容の理解を深める。
  • 活動を通した理解をもとに、仕訳の練習問題をスムーズに解くことができる。

実践の場面

1. 債権・債務の意味を理解する

債権・債務の意味を説明する。売掛金・買掛金・貸付金・借入金といった代表的な債権・債務を復習し、ロイロノート・スクールのカードにまとめていく。その他にも、債権・債務があることだけを伝える。

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2. 確認問題を解く

理解を深めるための確認問題を解く。本時では、前払金・前受金、いわゆる手付金の理解を学習目標としているので、「どうしても欲しいものがある」、「でもいま手持ちが少なくて買えない…」、「でもほしい!」という内容の、仕訳問題に近い場面を想定したイラスト付きカードを配布する。カードをつなげて4コマ漫画の形にしていく。

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3. イラストのセリフを考える

配布されたイラストに書かれているセリフを一通り読み上げる。一部のセリフに空欄があるため、その場面(イラスト)において、「自分だったらどういうセリフをいいますか?」と問いかけ、自由にカードへ書かせる。周りと相談しながら書いてもいいこととする。

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4. 考えたセリフ(意見や考え方)を共有する

セリフを書いたカードを提出させる。提出箱を黒板に写し、全員のセリフを共有・確認する。数名に自作のセリフの意図を発表させて、考え方の違いを実感させる。

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5. セリフの答えから取引の流れや留意点などを理解をする

セリフの答えを記録するために、同じカードを配布する。セリフの答えから実際の取引をイメージさせ、その流れや留意点などについて確認する。

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6. 練習問題を解く

テキストやプリントの問題を解く。つながったカードと取引内容(問題文)を照らし合わせながら問題を進める。前払金・前受金の単元では、「内金」というキーワードがあること、注文した際に払う(もらう)お金であることもカードにまとめさせている。

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