実践事例中学校3年2人1台タブレット

進路学習

上級学校を調べる


自由ケ丘高等学校
足達 禎教諭

高校で行なっているロイロノート・スクールを活用した授業を体験する進路学習を行います。

福岡県内でのタブレット普及率はまだまだ低く、中学生や保護者、中学校の先生方にタブレットを利用した授業をイメージしてもらうべく、進路学習の一つとして「ロイロノート・スクールを使った高校調べ」を高校からの出前授業で実施しました。
2人に1台タブレットを用意し、上級学校について調べる視点や項目を考えさせた後、実際にWebカードを用いて調べ活動を行いました。調べた内容にコメントをつけて提出し、全体で共有しました。
最後に、授業におけるタブレットの有用性ならびに、ICTを利用するには人間側の工夫が大切であることを伝えました。


ロイロノート導入のメリット

  • 教室内でのWebを使った調べ活動や記録の保持と整理の利便性などから、タブレットを活用した授業の有用性を生徒にイメージ(理解)させやすいです。
  • 提出された意見を簡単に共有できることから、意見交流が深まります。

実践の目標

  • 本校で行なっているタブレットを使った活動を体感することができる。
  • ICT導入のメリットと本校の進取の姿勢を理解することができる。

実践の場面

1. ロイロノート・スクールの基本操作の説明を行う

2人1台で授業を進行する。事前に生徒用デモIDでロイロノート・スクールにログインしておき、生徒にタブレットのパスコードを入力させた後、「本日のノート」を開かせる。
テキストカードに今日の意気込みや、講師の印象を自由に書かせて、提出箱に提出させる。皆で意見を共有することで、基本的な「記入・提出・意見共有」の流れと操作方法をマスターさせる。

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2. プレゼン資料の完成形を例示する

事前に調べておいた訪問中学校のWebカードをつなげて、プレゼン資料のひな形として提示し、成果物の完成形のイメージを抱かせる。

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3. 調べる視点を個別、ペアで考えさせる

上級学校のどんなことを調べるか決めるにあたり、個人で知りたいことを3つ思い浮かべさせてから、カードに意見を書かせる。記入したカードをペアで見せ合い、その中から3つに絞りこみ、選んだ内容を提出させる。そして、他のペアがどんな点に興味をもっているか、互いに共有し合う。共有し合ったクラス内の意見をもとに、再度何を調べるか考え、決定する。

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4. 調べたい項目に沿って調べ、その内容をカードで提出させる

Webカードを用いてそれぞれの項目について調べ、自分なりのコメントを書き込んだカードを3枚つなげて提出させる。

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5. 提出されたカードを全体で共有する

提出されたカードをプロジェクタで映して紹介する。

6. 本時の振り返りを行う

本時の感想・振り返りをカードで提出させる。授業におけるタブレットの利便性を再度伝え、ICTを利用するには人間側の工夫が大切であることを説明する。

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