実践事例小学校3年国語1人1台タブレット

くらべて分かったことを書こう
~クイズのヒントは作文のヒント~

クイズと作文をつなげよう

興味関心を引き出し、遊びが学習に繋がる授業を実現します。

まず、比べて分かったことを、クイズと作文の二つの形式で発表するとい見通しを児童たちに持たせます。
次に、身の回りにある「似た者同士」なものをみつけ、それらを比べて共通点と相違点を考えます。
「似た者同士」を答えにして、見つけた共通点と相違点をヒントにします。
出題者側のヒントの出し方、解答者側のヒントの聞き方を、それぞれ作文の構成に生かします。
最後に、出来上がった作文をグループで読み合い、感想や工夫しているところを伝え合います。

奈良市富雄第三小中学校
石原 宏一郎教諭

ロイロノート導入のメリット

  • ロイロノートを活用することで、段落構成を推敲するという思考操作を可視化することができました。
    文章の構成を推敲するということは、児童にとって初めてのことでしたが、考えていることが可視化できたので、学習効果を上げることに繋がりました。
  • 話し合いで受けたアドバイスを、その時に自分の構成に反映できるということも大きな効果がありました。何回も試行することができたので、それだけ推敲するという体験を積ませることができました。
  • 変えた構成が視覚化されるので、それをしっかりと見ながら話し合うことができ、そこから受ける印象について、具体的に話し合うことができました。

実践の目標

  • 比較するものをたくさん探し、共通点や相違点をたくさん見つけようとしている。
  • 比べて分かったことを、自分の考えが明確になるように構成を考えて書いている。
  • 書いたものを発表し合い、書き手の考えの明確さなどについて意見を述べ合う。
  • 句読点を適切にうち、段落の初めには改行して一字空けて書く。

実践の場面

1. 本時のめあてを確認する

前時までに作ったカードを見ながら、クイズが目的ではなく、クイズを通して文章構成を考えるということを意識させる。

2. クイズ大会を行う

ペアでタブレットを操作してクイズをする。クイズの答えは身の回りにある「似た者同士」で、そこから見つけた共通点と相違点を1つずつヒントとして出していく。児童たちは、学習の過程でたくさんの共通点と相違点を見つけているが、難しすぎては正解してもらえない、簡単すぎてはすぐに終わってしまう、という相手意識をもってそれらを取捨選択した。また、楽しんでもらえるヒントの順序は何かということまで考え取り組んでいる。

3. 聞き取り方を考える

ここでは、解答者の立場にたって、どのような聴き方をするとクイズの答えを考えやすいのかということを考える。そこで、ばらばらに出されるヒントを、共通点と相違点にグループ化してメモをとると考えやすいということに気付かせる。そして、グループごとにまとめるということ、つまり、段落に同じ内容をまとめるということは、読者にとって分かりやすい作文になるということに関連付けて気付かせる。

4. 文章を再構成する①

これまでは、「相手に楽しんでもらう」や、「最初に不思議に思ってもらって、最後になるほどと思ってもらう」というように、共通点も相違点も交えてただ順番だけを考えていたが、ここで、「読みやすさ」、「分かりやすさ」を意識して、グループごとに分けていった。それらのカードをまとめて、まとめたものをロイロノートでつなぐことで、段落のつながりを可視化することができた。

5. 文章を再構成する②

共通点と相違点にまとめた段落の中でも、事柄の提示の順序を考えた。どのような順序にすれば、より分かりやすくなるのか、より面白くなるのか、相手意識をもって構成を考えていった。

6. 学習の振り返りをする

本時の学びを振り返る。
自分が並び替えたカードを見て、本時の初めとはわかりやすさが全く違うことを確認した。