実践直後の評価(自己・相互)で、確実な看護技術を身につける演習
患者さんが味噌汁をこぼした時を想定して、学生たちは患者・看護師役に分かれて救助法を実演し、動画を撮影します。
その後、実演して感じたことをロイロノートのカードにまとめます。
グループ全員で撮影した動画を視聴し、先ほどのカードに書かれた感想も踏まえて、目標が達成できているか評価します。グループで確認後、救助法に修正・追加し、動画や写真を再度撮影します。
この時、工夫した点にはその理由とポイントも記載します。
最後に、今まで作成した動画や写真をまとめてプレゼンを作成し、他のグループに向けてプレゼンを発表して、グループ間でプレゼンの内容を評価します。
徳永 基与子准教授
ロイロノート導入のメリット
・学生間でのリアルタイムな動画の相互評価により、より具体的な自己評価が可能となった。
・取り扱う看護技術への関心が高まった。
実践の目標
【日常生活を支える看護技術Ⅰ】
・全ての看護技術に共通する人の身体の効率的な動かし方の基本が習得できる。
・安全安楽な病床環境を整える視点が理解できる。
【日常生活を支える看護技術Ⅱ】
・日常生活を支える看護技術の基本が習得できる。
実践の場面
1. 援助場面の撮影
事前に提示された事例(今回は味噌汁をこぼしたときの事例)に必要な援助と目標を計画し、それに沿って実際に患者・看護師役になって実演する場面を撮影する。
2. 援助に対する患者の評価
救助を実演後、患者役になった学生が、患者の立場から感じた内容をカードに記載する。
3. 援助の評価
グループ全員で、撮影した動画を視聴し、先に記載された患者役の感想も踏まえ、目標が達成できているかを評価する。
必要な時には教員からのアドバイスも受けながら、必要な援助を計画する。
4. 再度、必要な援助の動画・写真を撮影
修正・追加する必要のある援助の写真・動画を撮影する。
また、工夫した援助には、その理由とポイントも記載する。
5. プレゼンを作成する
動画作成過程で学んだ内容のカードも作成する。
「患者の情報→目標(患者さんがどうなって欲しいのか)→必要な援助→援助動画→患者評価→修正動画・写真→動画作成により学んだこと」
この順でカードをつないで、プレゼンを作成する。
6. プレゼンを発表する
他のグループへ、自分たちが作成したプレゼンを発表して、グループ間で相互評価を実施する。