他者を知り、世界を広げよう!
当企画を実施したのは、4月の宿泊研修時で、まだクラスメート同士の交流が希薄な時期であった。
特に男女間の交流は皆無だったので、交流を図るため、男女で組(男女のバランスの関係で男子2名女子1名の組有り)を作り、他己紹介をさせ、その内容をロイロノートでまとめさせ、提出BOXに提出、共有を掛け、クラス全員が見られるようにした。


久郷 哲明教諭
ロイロノート導入のメリット
「他己紹介」を実施した目的のひとつは、まだ4月の宿泊研修時で、クラスメート同士の交流も少なく、お互いを知る良い機会だと考えたからである。特にまだ男女間の交流はなかったので、男女間でペアを作らせて行った。
もうひとつの目的はロイロノートの機能に慣れさせるための実践の機会とすることであった。ロイロノートを紹介してまだ2時間足らずなので、生徒が対応するか心配したが、その心配は全くの杞憂に終わり、生徒はお互いに積極的に情報交換をし、写真を撮る、カードとカードを繋げるなどの機能を即座に使いこなし、実に楽しげに「他己紹介レポート」を作成した。
これを共有にし、いつでも誰でも見られる状態にしたことで、「自分ではないクラスメート(異性)が作ってくれた自分のプロフィール」をクラスメートがいつでも見られるという状況が生まれた。また、担任相手ではなく、生徒同士のインタビューであったためか、「リア充かどうか(=恋人がいるかどうか)」といったフランクな内容まで含まれ、担任の予想を超えたプロフィール集が完成した。
実践の目標
・他者を紹介することで、他者を知る。
・コミュニケーション能力を磨く。
・他者を紹介することでプレゼンテーション能力を養う。
実践の場面
1. ペアを作ろう!
生徒を男女1人ずつ(男子の数が多いので男子2名、女子1名の組もいる)で、ペアを作る。

2. 相手の自己紹介の内容をレポートにまとめよう
1人10分ぐらいでお互いの自己紹介をさせ、テキストを使ってレポートを作成する。写真、Web、テキスト何を使用しても構わない。後で質疑応答の際、本人ではなく、他己紹介者に質問に答えてもらうので、この時限られた時間でなるべく多くの情報を本人から引き出すことが求められる。
そのためには、積極的にコミュニケーションを図る必要がある。
当然あらかじめ、完成したプロフィールは共有をかけ、クラス全員が目にする前提であることを断っておく。

3. 完成した「他己紹介」をみんなに見せよう!
完成したプロフィールを「提出箱」に提出し、回答共有をして全員が見られるようにする。

4. 完成した「他己紹介」を使って相手の紹介をしよう!
クラスで何人か選び完成した「他己紹介」を画面配信し、全員に見てもらいながら、相手のプロフィールをプレゼンテーションする。

5. 質疑応答コーナー!
聞き手の生徒達に、配信した画面と紹介者のプレゼンテーションに対して質問をしてもらい、プロフィールの本人ではなく、あえて他己紹介者に質問に答えさせる。
6. 他己紹介プロフィール一覧の完成
完成した他己紹介はそのまま「共有」をかけた状態にしておく。
こうすることで「自分ではない誰かが作ってくれた自分のプロフィール」がいつでも誰でも見ることができることになる。
クラス結成の初期の段階に於いてはこのプロフィールは有効となる。
