実践事例高等学校3年4人以上1台タブレット

総合的な学習の時間

「ごみ屋敷」の課題解決に向けて


藤沢翔陵高等学校
橋本 哲也教諭・山本 富士雄教諭・川俣 浩明教諭・竹田 和樹教諭

「ごみ屋敷」の課題解決に向けて、解決策を話し合い、自らの考えを深めて思考力を身につけます。

本時では、社会問題の一つである「ごみ屋敷」をテーマに解決策を話し合って思考力を深めていきます。過去にあった「ごみ屋敷」の事例・顛末を事前学習した後、大学生(関東学院大学)によるファシリテーターを交えて、グループごとに収集した情報をカード化し、整理していきました。KJ法(同じ系統の内容をグループ化することで情報の整理と分析を行う)を用いながら、問題点とその原因について考察します。さらには、原因をふまえた上で解決策を提案し、各グループによるプレゼンテーションを行いました。


ロイロノート導入のメリット

  • プレゼンテーションで、自分たちが伝えたいものを視覚的にもわかりやすくまとめ、かつ注目をしてもらえるようにはどのように表現するかについて、関心を引き出すことができました。
  • 全グループの意見をスクリーンに映し出して比較検討できたので、生徒に非常にわかりやすく提示することができました。また、振り返りもスムーズに行うことができました。

実践の目標

  • 社会問題の一つである「ごみ屋敷」を題材に問題点の所在を考察し、明確にしていくことにより、様々な現代社会の諸問題が絡み合った問題の一つであることを知ることができる。
  • 探求を行うことで自らの考えを深め、現代社会を生きるための判断力、思考力を身につけることができる。
  • プレゼンテーションを行うことで、他者に自らの考えをいかに印象づけ、説得力のある伝え方ができるかを考え、またその表現力を養うことができる。

実践の場面

1.「ごみ屋敷」の過去の事例を知る

関東学院大学の出石教授をお迎えして、社会問題の一つとして捉えられている「ごみ屋敷」について過去の事例を学ぶ。事例を通して「ごみ屋敷」問題が、社会の中でどのような問題として捉えられているかを考える。

2.「ごみ屋敷」の問題点をグループで考える

「ごみ屋敷」によってどのような被害が生まれてしまうのか、問題点として考察する。グループ内でそれぞれが意見を出し合い、KJ法を用いながら問題点と思われる事柄をグループ化していく。

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3.「ごみ屋敷」問題に対する解決策を考える

グループ化された「ごみ屋敷」による問題点をもとに、既成概念にとらわれない自由な発想で解決策について、グループ内で意見を出し合う。さらに出された解決策のメリットとデメリットを考察し、有効な策であるか否かを決定する。

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4. 解決策をまとめる

意見が出された解決策の代表例を集約し、ロイロノート・スクールにまとめる。

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5.「ごみ屋敷」問題の解決策のプレゼンテーションを行う

グループごとにまとめられた解決策を発表する。有効である理由やそうでない理由を説明し、説得力ある内容で、解決策を提案していけるような工夫も考える。

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6.「ごみ屋敷」への解決策を振り返る

可否を問わず、各グループから提案された内容について、視点や着眼点、プレゼンテーションの方法などの観点から、関東学院大学の出石教授に総評を頂いた。

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