変わる大学 入試自分にとって必要な学びに気づいた課題研究


スマホとロイロノート・スクールがつなぐ
課題研究と教科学習

神奈川県立横須賀高等学校

神奈川県立横須賀高等学校ではスマートフォンを活用した生徒主体の授業が行われるようになり、課題研究につながる教科学習への実現が少しずつ進んでいます。大学入試の変化に合わせ、高校はどう変わろうとしているのか?神奈川県立横須賀高等学校の柴田先生にお話を伺いました。

教科学習と課題研究が生み出す「知の循環」 〜ICTがつなぐ課題研究と教科学習〜
【公開授業 一般受付中!】2018年10月2日(火) 神奈川県立横須賀高等学校

Question 1

課題研究にて新発明や、沢山のプロジェクトが受賞されましたね!
ロイロノート・スクールをどのように活用してこのような結果になったのですか?


 受賞歴

高校生初 無線通信の新技術を発表 (瀧川マリアさん・原佳祐さん)
https://mainichi.jp/articles/20180325/k00/00e/040/190000c

五井平和財団 国際ユース作文コンテスト(喜安 千香さん)P27-28
https://www.goipeace.or.jp/wp/wp-content/uploads/2016/09/essay-contest_2017_jp.pdf

公開授業 「課題解決型学習(PBL)~課題研究につながる教科学習~」
https://ict-enews.net/2017/10/loilo/

SSHとロイロノート・スクールで「教える」から「気づきをあたえる」指導法に切り替えることができ、生徒と先生が共に歩む課題研究を実現できました。
その結果、生徒の学習意欲が変わってきました。


1. 自分にとって必要な学びに気づかせてくれた

課題研究を取り組むにあたってロイロノート・スクールを活用しています。先生は必要な資料を、いつでもどこでも生徒に送ることができるようになりました。生徒も研究に必要な情報を集めやすくなったので課題研究を軸に、生徒自らが目標を持って教科を選択する校風になり始めています。

(画像クリックで拡大)

【エピソード】
無線通信の新技術を発表した瀧川マリアさん・原佳祐さんは課題研究を進める上で、まず無線の歴史をSSHの時間で学び、学び続けるうちに電磁気を学ばなければ、研究を進めることができないと現状の課題に気づきました。さらに、電磁気を学ぶには物理や数学が必要だと気づき、専門の先生たちから情報を集め学びました。先生たちもその学びの姿勢に応えようと、ある方程式を理解するための物理や数学に関する資料や教材を送るようになりました。こうした、やりとりの蓄積をしていった結果、研究のために受験選択科目として2年次受講していた<生物>から3年次は<物理>に変更しました。しかも卒業後も研究を継続していきたいとの思いから2年生や他のチーム3年生からも参加することになり、自発的な研究チームがうまれています。


2. 先生と生徒、共に歩む課題研究がロイロノート・スクールで実現できた

生徒からの研究の質問・疑問がロイロノート・スクールで先生へ送られてきますので、今まで気づかなかったような学びが私たちにもあります。また提出させることで、研究が今どの段階にいて、何をすべきか、先生・生徒共に考えることができるようになりました。このように課題研究では知識を与えるというより、共に学んで行くようなスタンスでサポートをしています。「教える」というより「気づきをあたえる」といったスタンスです。探求活動のプロセスを提出してもらうことで、次のステップに向けて一緒に考えることができるようになりました。しかも、蓄積することで大学入試で提出する調査書の観点別評価材料として流用もできます。

  • 課題研究で集めた資料を一目で把握できる。
  • 課題研究を整理して全体を客観視できる。
  • 課題研究の進捗状況を確認できる。
(画像クリックで拡大)

3. 全員参加型の課題研究がそれぞれの時間で可能になった

部活や学校外の活動で忙しい高校生でもロイロノート・スクールを使えば、誰でも研究過程を手元で可視化でき、生徒同士でお互いの進捗が確認できます。すると、自分が今どの段階にいるのか?次は何の調査をすべきか?生徒自ら客観視しながら、各々で考えた次の行動を自発的にするようになりました。

  • 同じ場所に居合わせていなくても協同学習がうまれる。
  • 研究過程を共有し、比較分析ができる。
  • 次に必要な行動を判断できる。
(画像クリックで拡大)

Question 2

課題研究と教科学習をつなげるために、
ロイロノート・スクールでどんなことをしましたか?


「考える→気づく→発表する」授業に切り替えていくことで、課題研究でも同じようなサイクルで活動するようになりました。先生達もクロスカリキュラム設計に沿った課題研究とつながる授業展開の実現に向けて挑戦中です。


1. 生徒のスマートフォンを活用した1人1台の通常授業

ロイロノート・スクールのアプリを手元のスマートフォンに入れていますので、いつでもどこでも学習内容を振り返ることができます。例えば、通学の空いた時間に、理解できなかった内容を調べたり、先生から添削された回答を確認したり、本日作成したノートの整理を行います。隙間時間を利用したこのような積み重ねが、生徒にとって考える習慣づくりのきっかけになりました。
この習慣は課題研究でも活かされており、習った教科学習を課題研究でどのように活かすことができるか、つなげて考えるようになりました。

  • わからなかったことをその場で解決できる。
  • わからないことは先生に質問できる。
  • 情報を整理することで考える習慣ができる。
(画像クリックで拡大)
(画像クリックで拡大)
(画像クリックで拡大)

2. 友達の回答から新しい発見・気づきを得るアクティブラーニング型授業

ロイロノート・スクールで提出箱の回答を共有すれば、友達が「どのような回答・意見を持っているのか?」「なぜそう考えたのか?」と生徒自身が自主的に比較・分析をするようになり、新たな発見や気づきを得るようになりました。
この習慣は課題研究時でも、疑問が生じたら必ず比較・分析を行い、結論へと導くようになりました。

  • 全ての各生徒の解答が即座に手元に集まる。
  • 回答共有することで生徒が比較しながら考える習慣を身につける。
(画像クリックで拡大)

3. 理由や根拠をもって説明する。どんな場面でも発表する授業(クラス内での発表)

自分の回答や意見を表明したからには、理由や根拠を示さなければなりません。ロイロノート・スクールを使って必要な情報を収集・取捨選択して因果関係の発見・論理的展開をするために情報の再構成をし、いつでも発表できる準備をするようになりました。
この習慣は課題研究時でも、先生と共に対話や議論をしながら研究を進めるようになり、個人での課題研究から、誰かと対話しながらの課題研究に変化しました。

  • 必要な情報を収集
  • 取捨選択
  • 発表用に再構成
(画像クリックで拡大)

理数教育推進校の研究開発課題学校設定教科「PrincipiaⅡ」での、ロイロノート・スクール実践事例もぜひご覧ください!

留学生との交流を通じて、研修旅行で行った研究課題をより広い視野で捉え、国際性の伸長を図る授業を実現します。

 実践事例へ