栄光ゼミナール高等部ナビオ ×
ロイロノート・スクール

受験学力の向上を実現

栄光ゼミナール高等部ナビオの先生方に、ロイロノート・スクール導入のメリットや実際の授業での使い方など、お話しを伺いました。

課題

紙で配布

  • 生徒の個別理解度が把握できなかった
  • 最新の入試問題を扱うことが難しかった
  • 白黒で重要箇所の差別化が図りにくい
  • プリントを無くしてしまう

クラス運営

  • 積極的な生徒だけが、自発的に積極的に発言する状況だった
  • 指名した生徒に回答を板書させていたため、比較に時間がかかっていた


メリット

  • 瞬時に生徒の理解度を確認できる
  • 最新の入試問題の配布が可能
  • カラーのPDFや音声、動画教材の配布、回収ができ、理解が深まり勉強を楽しめる
  • 捨てられてしまうプリントをいつでも取り出せる
  • 回答しない生徒がいなくなった
  • 比較が瞬時にでき友達の回答で学び合える
  • 板書時間の節約による授業リズムがでる


使い方

基本

グループ指導で配信する問題は、講座別に教務プロジェクトチームが中心となって作成します。
資料箱内に、学年別、講座別のフォルダを作成して、配信する問題を事前に格納して全校共通ツールとして使用します。
個別指導用には、数学の計算問題と英単語テストが分野別・範囲別にフォルダ内にあり、自由に使えるようになっています。グループ用に作成した問題も、個別で活用できるように教材別・単元別に再編成し直してアップしています。


教科別

(1) 数学・個別指導
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① 確認テスト (授業の冒頭) 10分程度
前回内容の確認するために、分野のウエイトに応じて2~3題を塾の計算問題集から選択。

② ラスト問題(授業の最後またはお帰り問題)10~15分程度
その日の総括や足りていない部分を補うために使用。使用教材以外から選択。

(2) 数学
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① 小テストを実施し、その日のうちに添削し返却
前回の授業内容の小テストを実施し、提出してもらう。授業中や休憩時間を利用して添削し、生徒に返却する。

② 資料をもとに、演習に取り組む
テキストは使用せず、ロイロノート上で演習に取り組む。手こずる場合は、ホワイトボードを使用して解説を段階的にいれる。

③ 解説を配信後、宿題の指示

(3) 国語
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① 知識問題テスト(授業の冒頭)5~10分程度
現代文:漢字の読み、書き、語彙力を問う問題を配信して、知識の定着と充実を図る。
古 典:文法問題(品詞ごとに区切りを入れたり、4択したり)、古典常識クイズ

② 要約(授業の最後または宿題)10分程度
現代文:段落ごとのまとめを20~30字でまとめるところから始めて、最終的には文章全体をまとめさせる。
古 典:現代語訳の作成や文章内容の要約。古文を音読してもらい提出させる。

(4) 英語読解
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① 復習テスト(授業の冒頭)5~10分程度
前回扱った英文の単語テストを実施。その後、本時のポイントとして解法のテクニックを説明する。

② 発問・質問発信(授業中盤)5~10分程度
要点説明時に、双方向性を担保できるような発問、質問を投げかける。具体的な内容は学年や時期によって変わるが、英作文指導、入試問題作問、下線部和訳、英文一文で要約など、人によって答えが複数に分かれる内容で。

③ 振り返り(授業の最後)5分程度
教務面(ポイント整理や大事な内容のチェック)と授業面(理解度や感想など)を分野によって使い分けながら。宿題として、音読提出や日本語要約、授業で扱いきれなかった問題を出す。

(5) 英語文法
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① 出題ポイントの確認後、問題演習
全部を説明してから一括して問題演習では、知識の定着が難しいので、説明を細かく区切り、生徒はその都度問題演習に取り組む。

② 答えあわせの後、答案を提出
答案に丸付けをし、先生に提出させる。時間のある時は振り返りシートに理解度等を記入してもらう。

(6) 英語
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① 前回の課題の確認後、テストを実施
前回の課題の回答をクラスに共有して、考え方の違いを検証後、ディクテーションのテストを実施し、答え合わせをする。

② 質問に対し、回答を提出してもらい、クラス全体に回答を共有する
回答と論点を提出してもらい、クラス全体に共有する。ここでは、正誤は関係なく、自分なりの意見をしっかり持つことが重要である。


インタビュー


栄光ゼミナール高等部 ナビオ
インタビュー動画

ナビオのコンセプト

栄光ゼミナール高等部 [ナビオ]は、大学現役合格を目指す高校生のための学習塾です。
ナビオの5つの学びの方法である、「グループ指導」「個別指導」「映像指導」「通信指導」「自立学習」から、一人ひとりに最適な学習プランを提案し、指導の形をつくり、生徒たちに提供しています。

今回はナビオの先生方に、ロイロノート・スクール導入の経緯や、活用法、導入後の変化などお話しを伺いました。

なぜロイロノートを導入したのか?

まず、iPadを導入した理由として、「CATS@Home」*という自立学習教材を、以前は教室もしくはご家庭のパソコンで使用していましたが、ご家庭のパソコンは諸問題が多く使用できないこともありました。そこで、個人使用できるiPadを生徒に持たせれば、より積極的に学習に活用してもらえると考えたのが導入の理由です。

そして、iPad自体はCATS@Homeを授業外で利用してもらうためでしたが、iPadを授業内でも上手く活用していこうというのが、ロイロノート導入のきっかけでした。
これまでの授業は、努力をしても教師側からの一方的な学びの与えになりがちでした。ナビオは比較的少人数制なこともあり、授業内のコミュニケーションには心を砕いていましたが、今後の大学入試に対応していくには、子どもたちがより積極的に授業に参加できる環境を整える必要があると考えました。授業の中で子どもたちから自分の考えを発信できる道具として、ロイロノート・スクールを導入しました。
ロイロノート導入に踏み切ったセンテンスは、「双方向授業」「便利な文房具」という点です。

*CATS@Home : パソコンで「いつでも」「効率良く」学べる学習教材です。詳しくはこちらをご覧ください。


授業内での活用方法を教えてください。また、授業外でロイロノートを使用することはありますか?

紙のプリントだと配布したり、板書したりする時間がありましたが、ロイロノートでは授業のプリントをあらかじめ資料箱に入れて用意しておき、生徒に配信するだけで全員にいきわたるので、時間の短縮に繋がりました。

また、紙のプリントだと白黒でしたが、ロイロノートで送る資料はデータなのでカラーの状態で生徒に配布できるようになったため、重要な箇所にはあらかじめ色をつけておくことができ、重要箇所の区別がつきやすくなりました。
コピーの関係で、紙1枚に収めようとしていましたが、ロイロノートではデータなので2枚でも3枚でも繋がって出てくるので、必要なことをきっちり必要なぶんだけ、生徒たちに届けることができるようになりました。

授業以外でもiPadやロイロノートが活用できるのではと考え、職員会議に導入しました。
その結果、資料を共有するのが楽になり、効率化が図れたより良い職員会議ができるようになったと思います。

ロイロノート・スクール導入後の変化を教えてください。

ーまず、先生側で変化したことは?

生徒とのコミュニケーションの量が増え、一人ひとりの状況がより分かるようになりました。
従来は紙で問題を配布していたため、一人ひとりが問題にどうアプローチしたのか答案を回収しない限り、教師は把握できませんでした。
答案を回収してしまうと、生徒が復習することができないため、コピーを取らない限り答案の共有は難しかったです。
しかしロイロノートでは、回答を送ることで先生にも、生徒の手元にも答案が残るので、簡単に共有ができるようになり、生徒の理解度が把握しやすくなりました。


資料箱でプリントを共有しているので、そこから適宜今日扱った内容について問題を選び、生徒たちに与えることができる。
今までは先生一人ひとりの力量に任せていましたが、プリントが共有されているので、授業内容に一定の質が保てるようになりました。
個々の先生がプリントを作成する手間が無くなったので、負担軽減に繋がっています。
また、一部の内容を差し替えたい時は、教材として製本してしまうと差し替えは困難でしたが、ロイロノートではデータなので、いつでも内容を差し替えることができて便利です。

ー生徒の変化について教えてください。

授業中の集中力が高まりました。
座ってぼーっと話を聞いているだけでは、どうしても集中力が切れてしまいがちでしたが、ロイロノートを使うことで、手を動かしたり、頭の中で思考することによって脳が活性化しているのだと思います。授業後に先生に答案を提出しなければならないので、先生が説明している時にしっかりと話を聞いてくれる生徒が増えたと実感しています。

白紙答案で提出する生徒がいなくなりました。
自由な発想を求める記述の問題は苦手な生徒も多く、マーク式の問題だけ解いて、記述は書かないということがありました。
これまでは、クラス内で指名された生徒のみが回答するだけでしたが、ロイロノートを授業に導入してからは、全員が回答を先生に提出したり、その回答をクラス内で共有するので、全員が答案を提出せざるを得ない状況になったため、「全員が回答しないといけない義務感」が芽生えたと思います。
今まで、僕にはできない、私には無理・・と思考が止まっていた生徒たちが、間違っててもいいからとりあえず何か書こう!と一歩踏み出すきっかけになりました。

生徒の回答を共有することで、より良い学びに繋がる。
回答をクラスに共有することで、自分と同じテーマで授業を受けていても全然違うことを考えている人がいることが分かり、生徒たちにとって、価値観の相対となり非常に良い学びとなっていると思います。

今後の展望をお聞かせください

現在は多くの職員が現場で使い始めていて、ロイロノートの研修会で学んだことを展開しているが、それ以上に使っていくことで新たな使い方を発見している人もいます。ナレッジの共有をしていくことで、より効果的に使えると考えています。

また、今後保護者会で、保護者の方の手元に資料やiPadがなくても、iPadをモニターに繋いで大画面に映して資料を見せたりと、活用できる場面があるのではないかと考えています。


今回インタビューにご協力いただいた、栄光ゼミナール高等部[ナビオ]のウェブページはこちらです。

栄光ゼミナール高等部[ナビオ]